母の39℃の高熱、10年通ったデイの閉所、スマホ紛失と不幸が重なった日

母が10年通ったデイサービスの閉所は、4月末にケアマネさんから知らされた。

閉所は5月末、わたしは慌てて新しいデイサービス探しに奔走した。ケアマネさんや訪問介護事業所、かかりつけ医などから、デイサービスの情報を収集。2日で3軒ほど、見学の予約を入れた。

1か月前にグループホームの見学も予約していたので、3日でデイ3軒、グループホーム1軒を見学する、地獄のスケジュールになってしまった。

デイ2か所の見学の日に起きたこと

母をデイサービスに送り出したあと、わたしは2軒のデイサービスの見学へ出かけた。

1軒目はケアマネお勧めのデイで、11時に訪問。2軒目の予定は13時30分だったので、途中ラーメン屋に立ち寄る。食べ終わって店を出ると、閉所するデイサービスの看護師さんから留守電が入っていた。

看護師さん

お母さんが39℃の熱が出たので、迎えに来てもらえませんか?

くどひろ

えっ、朝は元気でしたよ。新しいデイサービスの見学予約を入れているので、ちょっとお時間もらえますか?

午前中、たまたま妹とLINEのやりとりをしていたので、妹が休みだと思い、LINE通話で連絡。妹がデイに行って、母を拾ってくれることになった。

朝デイに行くときには元気で、看護師さんもデイに着いたときは36℃と言っていた。急に39℃の熱になるって、どういうこと?

新しいデイのこと、39℃の熱のことを考えながら、雨の中を歩いた。熱の件をケアマネさんに連絡しようと思ったら、スマホがない!さっきまで妹と電話をしていたのに、どこに落としたのか? しかしデイの見学の約束10分前だったので、落ち着かないけどデイへ向かった。

デイの相談員さんと話したが、気が気でない。見学が終わったあと、雨の中来た道を戻りつつ、途中のガソリンスタンド、トイレの利用で立ち寄ったスーパーに、スマホが届いてないか聞いてみたが届いてないという。

16時30分から、ケアマネさんと閉所するデイの所長さんと自宅で打ち合わせがあったので、スマホは諦め、タクシーで急いで帰宅。たまたま、現金を持ち合わせてよかった。

タクシーの運転手さんに「今、スマホを落としてショック」と伝えたら、「電話かけてあげるから番号を教えて」と言ってかけてくれたが、反応はなかった。

スマホを紛失したので重要な人に固定電話で連絡

スマホがないので、実家の固定電話でまずは東京にいる妻に連絡。LINEはつながらないよと。次に妹、最後にケアマネさんにも連絡をした。

妹が母を拾い、実家に戻ってくるまでの間、私は固定電話で訪問看護に連絡。急に熱が上がったとしたら、尿路感染かもしれないとのこと。確かに朝も昨日も、母がトイレットペーパーを大量に股に挟んでいて、リハパン交換のときに尿を吸ったたくさんの紙くずを取ったばかりだった。

妹が39℃の母を何とか車に乗せて自宅まで戻ってきたので、玄関先で土曜日の午後に開いている病院を探し、母を車から降ろさずにそのまま病院を受診。コロナとインフルは陰性で、診断は風邪。

コロナを警戒し過ぎてきちんと診ていないと思うが、電話した訪問看護師さんから、その診察の可能性もあると言われていたので、そんなもんかと。坐薬と抗生物質をもらえただけ、よしとしよう。

39℃の母を抱えて車から降ろすと、確かに熱い。何とか寝室まで運び、坐薬を挿入した。

高熱で母に異変が起きた?

坐薬を入れて母を寝かしたあと、居間でケアマネさんとの打ち合わせが始まった。

30分ほど経ったとき、寝室で物音が。何事? と思って行ってみると、母が起きていた。高熱で起きられるはずないのに何で? と思って、おでこに手をあてると冷たい。慌てて体温を測ると、なんと36.1℃に。30分で平熱、そんなことある??

安静にしていたほうがいいと思って寝かすのだが、打ち合わせの声が気になるのかまた母が起きてきた。これを3回ほど繰り返してダメだったので、母も打ち合わせに参加させた。母は内容は理解していないものの、なぜかずっと頷いていた。

デイの閉所はショックだったし、39℃の発熱も驚いた。しかも今は本の執筆中だから、あまりにいろいろ考えすぎて、気が動転してスマホを紛失したのかもしれない。スマホは10数年使っているが、これが初めての紛失だ。

この記事を書いている時点でスマホがないので、見守りカメラは使えないし、スマートリモコンも使えない。コンビニの支払も現金のみ。スマホ探しについては、別の記事か音声で話そうと思う。

夜になって37.5℃まで熱が出たのだが、原因がよく分からない。不幸が重なる日もあると思いつつ、いつも気持ちを切り替えられるのでおそらく何とかなると思っている。

今日もしれっと、しれっと。









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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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