【特別養護老人ホームの見学】介護施設4軒目を見た感想

2025年3月から、月1軒のペースで介護施設の見学をしています。(ちなみに途中でデイサービスも3軒ほど見学した)これまで見学した介護施設の記事はこちらをどうぞ。

グループホーム 見学
今回は4軒目にして初の特別養護老人ホーム(特養)です、なぜ見学することになったのでしょう。

特養を見学するつもりはなかった

これまで見学してきた施設はすべて、グループホームでした。

今の状態で母に何かあって、急に施設に入ることになったとしたら、認知症ケアに強くて少人数のグループホームとわたしも思っているし、在宅介護に関わってきた介護職の皆さんの意見もそうです。

急に特養を見学することになった理由は、ものわすれ外来を受診したときにかかりつけ医が「自分が特養の嘱託医になった」と言ったからです。

かかりつけ医は2013年からお世話になっていて、できれば看取りまでお願いしたいと思っていて、理想は自宅での看取りです。でもそれが叶わない可能性もあるので、それならばかかりつけ医が関わっている施設がいいかもということで、特養を見学することになりました。

特養の月々の費用はグループホームより3万~5万円くらい安くなりますが、あくまでわたしの勝手なイメージでは生きていくために必要な施設であって、生活をしていくうえでのプラスアルファはあまり期待しないほうがいいと思っていて、そんなスタンスで見学に行きました。

とにかく遠かった特養

場所は盛岡の実家からかなり遠い山のほうにありまして、おそらく車でなら40分くらいの場所にあると思います。でもわたしは車がないので、バスを乗り継いでタクシーも使って90分くらいかかりました。

グループホームでするいつもの質問をしつつ、特養は例えばおむつ代が込みになっているとか、所得や資産状況によって限度額があるなどそういった知識はあるので、それ以外の特養の施設ごとに違う点を中心に質問しました。

見学した施設は看取りまでみてもらえる、眼科や肛門科の通院などかかりつけ医の専門外は施設にお願いできるということで、わたしが倒れたり遠距離介護ができなくなったりしたら、間違いなく特養になると思います。

面会時間が30分ということで、おそらく通う距離も考えると母に会う頻度は激減すると思います。

うちの今の状態で入居順位はどれくらいか聞いたところ、かなり上位になるとのこと。待ってましたとばかりに要介護3で入居される方が多く、経済的な面を考慮しながら親を施設に預けるとなると特養ということなんでしょうね。

多床室はなく、すべてユニット型でした。ショートステイもあるので、もし使うとすればまずはそこでお試しからになると思います。最後の砦として特養は抑えておこうと思っていて、かかりつけ医がいるのであればいずれ利用することになるかもしれません。

グループホームをいろいろ見たうえで、特養も悪くなかったですね。グループホームと比べると大きくて病院のような雰囲気が若干ありましたが、それでも利用者さんが広い廊下を歩いている姿に何度も出くわしていい雰囲気でした。シーンとしてなくて、よかったです。

7月に最後の施設見学をして、これで終了です。もしもの時のために、施設見学しておいてよかったと思っています。在宅でいけるところまでやるという気持ちは、変わっていません。

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしが書いた最新刊】
「老いた親の様子に「アレ?」」と思ったら」(PHP研究所)

これから親の介護が始まるかもしれないと不安に感じている人に向けた入門書です。目次や本の内容はAmazonに掲載されています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
ちょっと気になる?介護のラジオ