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介護者の皆さん、いいチームで介護できていますか?

母の要介護度が3から4に上がったことに伴い、サービス担当者会議が開かれました。今回の帰省は、この会議に参加するためでもありました。

集まった方はケアマネさん、デイサービス、訪問リハ、福祉用具、訪問薬剤師の皆さん。母をデイに送り出したあと、現状の情報共有とこれからの介護について話し合いました。

いいチームのおかげで遠距離在宅介護ができている

読者の皆さんはどんなチーム編成になっているか分かりませんが、わたしとしては現状はほぼほぼオールスターメンバーといいますか、本当に素晴らしい介護職の皆さんのおかげで遠距離在宅介護ができていると思っています。

介護家族としてはあまりメンバー変更をしたくないのですが、やはりこのご時世なので急に倒産したり、事業を閉鎖したり、担当の方が離職したりなど、こちらの意思とは関係なく変わってしまうのはやむを得ません。

しかも10年以上在宅介護をしていると、いったいどれだけのチームが編成されては解散したかって話で、それだけ何年も安定して同じ体制のままで介護は続けられない難しさがあります。この中で最も長いのはデイサービスで9年目、ケアマネさんで6年目ですかね。ありがたい!

また介護家族と介護職の皆さんとの関係性を築くのには、どうしても時間がかかります。だから簡単にAからBに替えたらOKって話ではありません。母も1人1人は認識できませんが、明らかに違う人は分かるようで、あんまり担当を変えられると認知症の人にとってもよくありません。

週3回から週4回にデイサービスが増えたので、軸はヘルパーさんからデイになりました。それをサポートするヘルパーさんが居て、薬剤師さんに薬のサポートをしてもらって、作業療法士さんに手足の不自由な母のリハビリをしてもらって、自立を支えるために福祉用具専門相談員さんがいます。

どれひとつとして欠けてはいけないサービスなので、このままの状態でなんとか在宅で粘れたらと思ってはいますが、一方で急に来る何かへの覚悟もしております。

認知症が重度まで進行した母ですが、人への気遣いは忘れていないとデイサービスからの話がありました。それはわたしも感じていることで、自宅ではしつこいくらいなのでイヤになる場面もあるのですが、家族以外に対して気遣いができるのは素晴らしいです。他の能力は衰えてまくっていても、気遣いはしっかり残っている。神様も母にいいものを残してくれましたよね。

介護者の皆さん、いいチームで介護できていますか? 

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今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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