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ヒートショック対策で廊下に灯油ファンヒーターを置いてみた

今年は記録的な暖冬だったようで、実家のある岩手県盛岡市も雪かきの機会はほとんどありませんでした。

それでも、認知症の母は原因不明の血圧の上下を繰り返す自体に。理由は分からないのですが、わたしは築50年以上経過した木造住宅によるヒートショックが、原因のひとつだと思っています。

母は暖かい台所と、実質外と同じ寒さの玄関を何度も行き来します。デイサービスの送迎車が来るかどうかを、何度も確認するのです。しかもデイサービスでない日も、何度も確認するので自らヒートショックになろうとしています。

ヒートショック対策のために温湿度計を設置

母は室温差を理解していませんし、季節感もありません。室温差15℃~20℃くらいある部屋を、平気で何度も行き来するのです。(ヒートショックの定義は温度差10℃)かといって遠距離介護では、母の行動を制限できません。

何かいい方法はないかと考え、あまり効果はなくとも、廊下に灯油ファンヒーターを置くようにしました。

まず玄関近くの廊下に、switchbot温湿度計を1790円で購入し設置。この温湿度計は、時間ごとにグラフ表示してくれるので、その場で温度を見る必要がありません。

スマホで室温の推移を見ると、冬の朝はだいたい2℃くらいで、ほぼ外と変わりません。-6℃の日に見たら、廊下も氷点下の室温になっていました。結構簡単に氷点下になります、室内なのに。スマホのスクショが下記で、簡単にヒートショック環境になります。

室温差が20℃近くある日も

玄関近くの廊下は寒いと分かってはいたのですが、数字で見ると愕然とします。母は家の中と外を行き来するようなものだと。

ファンヒーターを置いた廊下は広いので、設定温度max(31℃設定)で1時間ぐらい暖めても、室温が2℃→9℃くらいまでしかなりません。他の部屋よりも、圧倒的に暖房の役割を果たせないのです。

それでも台所は暖房をつけて18℃くらいの日が多いので、9℃になれば室温差は10℃以下になります。

おそらく正解は、玄関に風除室をつけたり、断熱材を家全体に入れるリフォームをすることでしょうね。風除室に数十万円かけたとして、どれだけ暖かくなるのか? 介護施設もちらつく今、なかなか投資はできません。

4月くらいまでは寒い朝が何回かあるはずなので、とりあえずこれで様子を見ます。 

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今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

工藤さま

うちは母の姉妹が1名ヒートショックによる脳出血で亡くなっています。
健康で活発な人だったので本当に驚きでした。
幸いうちはそれ程広くないのであまり気をつける必要はないのですが、冬の寝起きトイレだけは暖かい布団→寒いトイレの温度差が心配なので事前に小型のセラミックヒーターでトイレを温めるようにしています。

見守りカメラさま

ヒートショック、本当に怖いですよね。
トイレはパネルヒーターを設置していたのですが、あまり暖まらないので来年も在宅で粘っていたら新しい何かを導入しようと思っています。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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