高齢者・認知症の方のための熱中症対策グッズをまとめてみた!

熱中症 高齢者 対策 飲み物 対処法

猛烈な暑さが続きますね。

ちょっと洗濯物を干すために外に出ただけで汗だく、それでもすぐ乾いてしまうから面白くて洗濯の回数だけは増えております。

今まで、このブログで認知症の方や高齢者の熱中症対策について3本の記事を書いてきました。今年の暑さは特にひどいので、改めて熱中症対策の記事について、まとめてみました!

認知症の人は熱中症弱者

環境省のページに、認知症の人は熱中症弱者とカテゴライズされていて、認知症の人は「暑さを気にしない、対応しない、できない」と書いてあります。認知症が相当進行していた祖母はそうだったかもしれませんが、母は暑さを理解できます。

ただ母は、温度計の数字の意味が分かりません。また、エアコン設定温度も冷房18℃になっていたりとめちゃくちゃですが、暑いからエアコンをつけることはできるので、今は本人の感覚に任せています。

うちはありませんが、真夏の重ね着、冬場の薄着で困っていらっしゃるご家族もいるはずです。夏に関してはもったいない精神があるかもという説が、わたしはなんとなくしっくりきています。下記記事では、見た目で温度を演出する話を書きました。

認知症 温度 気温 調節

認知症の人が熱中症になってしまうと、崖から落ちるように数日で認知症が進行するという話も有名な話です。それだけに、認知症の人は特に、温度や湿度管理が大切になってきます。

エアコンは電気代がかかるからもったいない、扇風機主義の高齢者もいます。今年の暑さでは危険なので、もし頑固モードになってしまったら、遠隔地でもエアコンの温度コントロールはできるので、やってしまったほうが賢いかもしれません。新機種のエアコンを買う場合、既存のエアコンを遠隔操作できるように変更する方法などを、下記記事でまとめてます。

エアコンをリモコンで操作

体温計でおなじみのテルモは、認知症に限らず高齢者の方は「直前まで居たところの温度」の影響を受けやすいと言われています。なので、暑いところに居た高齢者は、快適に感じる温度も高めになってしまいます。

冷蔵庫にストックしてある熱中症対策の飲み物たち

熱中症対策として、こまめな水分補給が必要とよく言われます。また、塩分が大切であることも、今では周知されています。

このブログでご紹介した飲み物がいくつかあるのですが、今ではすっかり定番になった「冷やし甘酒」を母はよく飲んでいます。江戸時代は夏バテ予防として、むしろ夏に甘酒は飲まれていました。うちは森永を飲んでいますが、月桂冠さんの熱中症の記事は下記です。

またベタですが、母は「ポカリスエット」は昔からあるもので理解できるため、冷蔵庫に常備してあります。

もし、軽い熱中症になってしまった場合は、冷房を使いつつ「経口補水液」を飲むことですね。尼崎の訪問診療医の長尾和宏先生が、実践されています。そして、いろんな熱中症対策で水分補給するタイミング早見表で、ツイッターで話題になったのがこちら。

水と電解質を口から補給するのですが、温度を理解できなかった祖母には、OS-1をたまに飲んでもらっていました。それが正しかったのかどうか分かりませんが、あまりOS-1ばかり飲む必要はないみたいですね。

アクエリアスの公式サイトにありますが、経口補水液はごくごく飲むのではなく、少しずつ飲むのがいいようです。また、水だけ飲むと、体液が薄まって、濃度を一定に保つために尿として排出されてしまうのだそう。

母が住む盛岡は北国なので、東京と比べるとまだ涼しいため、助かっている部分もあります。しかしわたしの部屋は、エアコンがなくて扇風機のみ、しかも熱風しかきません。数年前の猛暑のときは、氷枕で寝ました。今年はどうしようかな~

ここから東京と盛岡の往復頻度が、頻繁になります。わたし自身も熱中症に気をつけますので、皆さんも気をつけてくださいね!

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2件のコメント

はじめまして
盛岡から和歌山の義母(90才)宅に通って16年の長男の嫁です。(義母、一人暮し歴 23年)
2019年から介護保険(要介護1)を利用して、週3回看護師さんと週1回ヘルパーさんに入った頂いています。2年位前から認知機能が低下して特にここ半年はひどくなっていますが、自分なりに生活をしてくれているのでそのままにしています。
工藤さんの本や記事を読ませて頂き、遠距離のヒントにしています。Wi-Fi環境を整えエアコンやカメラの遠隔操作、電波時計の日めくり。
工藤さんの記事を読ませて頂いているので、義母のちょっとした行動も笑って見ていられます。プライドの高い義母にイラつく事も多々ありますが。
これからも、参考にさせてください。

@nyanko.wanko.1997さま

盛岡、和歌山の通いの方、初めてです。
お役に立てているようでしたら、うれしいです。介護歴も長いですね。ツールを使うと本当にラクになるので、いろいろ試してみてください!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか