在宅介護の尿臭の元になる『リハパン玉』を3個回収しました

遠距離介護で実家に帰省しておりますが、どこからか尿のニオイが。

自分はそれほど鼻がきくほうではないのですが、わたしレベルでも分かる刺激臭がします。でもそのニオイの元がどこなのか、さっぱり見つからないのです。

リハパン玉とは?

わたしが勝手に名付けた『リハパン玉』とは、尿や水を吸収しまくったリハビリパンツのことで、母はリハパンを水洗いするので、水をいっぱい吸収すると最終的にはバレーボールくらいの大きさになります。それをわたしは、『リハパン玉』と呼んでいます。

このリハパン玉が、家の中に3個もあったって話です。

1個目は洗濯カゴの中にあった

1個目はいつもの場所で、洗濯カゴです。母は汚れたリハパンを恥ずかしいと思うようで、他の洗濯物にリハパン玉を隠します。パッと見では分からないのですが、ニオイでだいたい気づきますね。だからリハパン玉と接触した洗濯物は、消臭ストロングでしっかり洗わないとダメです。

1個目を見つけた日はポータブルトイレを使った形跡がなかったので、あれ? と思ったのですが、洗濯カゴのリハパン玉を見つけて、そういうことねとなりました。

2個目は寝室にあった

2個目は母の寝室にあったのですが、これも簡単に見つけられませんでした。

なんか寝室がおしっこ臭い。だけどどこがニオイの元か分からないので、押し入れの中とかポータブルトイレの下とか、いつも隠す場所を探したのですが見つかりません。

タンスの引き出しを全部開けても見つからず、どこだろうと思って1番下の段の引き出しを開けて毛布をめくったら、リハパン玉が出てきました。ここにいたのか!

3個目は玄関にあった

3個目があった玄関は人が出入りするので、ニオイのこもらない場所です。

でもなんとなく臭い。自分の目に入る範囲に、リハパン玉はない。初日は見つけられず、2日目に玄関にあった傘立てのような陶器の中を覗いてみたら、そこにリハパン玉がありました。

この中にリハパン玉が!臭かったので洗いました

こんな陶器の中に汚れたリハパンが入っていて、介護職の方も妹も気づくはずもなく、何日も熟成されていたので、本当にヤバイです。でも解決策は、今のところはありません。

リハパン玉を3個集めたら、ドラゴンボールみたいに神龍が現れて、願いをかなえてくれませんかね?

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか