在宅介護中の失禁処理でビニール手袋を2枚重ねにしてみた

ネタ元は忘れてしまったのですが、どこかでビニール手袋を二重にして失禁処理をしている方がいました。

ビニール手袋の強度が弱いからではなく単純に2枚重ねたほうが便利だからなのですが、全くそういう発想がなかったので、なるほど!と思い、最近はビニール手袋を二重にして使っています。

失禁処理でビニール手袋を大量に使う場面

在宅介護中に、わたしがビニール手袋を大量に使う場面をご紹介します。

母の便失禁に急に気づいて、リハパンを交換している最中に、おしりふきや替えのズボン、靴下の準備を忘れたことに気づきます。ビニール手袋は便で汚れているので、他の部屋に入るときは一旦ビニール手袋を外して、素手で扉を開けてからズボンなどを取りに行っていました。

必要なものを揃えたら、また箱からビニール手袋を2枚取り出して、母のおしりを拭くみたいなことを何度も経験しているのですが、もし始めからビニール手袋を2枚重ねにしておけば、1枚目の手袋を廃棄するだけで済みます。ほんの数秒の話ですが、わたしは便利だと思っています。

あとは便で汚れたビニール手袋で母のお尻や足をそのまま拭くと、便の被害が拡大するので手袋が汚れたらすぐ捨てます。1回でキレイに拭き取れないと、それを何度も繰り返すことになるので、本当は3枚くらい重ねたほうがいいのかなと思いつつ、今度は厚みが出てやりづらいので2枚までとしています。

逆にあっさり処理が終わる日や、失禁処理に余裕があってあわててない日は1枚で終わることもあるので、何が正解なのかいまいち分かってないところもあるのですが、とにかくビニール手袋を2枚重ねるのって、いいなと思っています。

ちなみにわが家で死ぬほど使っているビニール手袋は、こちらです。粉なしってところもいいし、これなしで在宅介護はムリって感じです。ポータブルトイレの掃除のとき、失禁処理のときなど、帰省中は1日に何枚も使っています。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか