「介護は大したことない!」と思えるようになるかもしれないコラム

介護 大したことない

料理家でおもてなしプランナーである、高木ゑみさん。

その高木さんが、「家事は大したことない!」と思えるようになったというコラムを読みました。「これは介護にも通ずるのでは?」と思って読み進めたところ、本当にそうだったのでご紹介します。

共働き高木さんの片付け術

記事によると、高木さんは専業主婦の母に育てられ、いつも完璧な状態で生活してきたのだそう。食事もお風呂も準備されていて、あとは寝るだけ。だから、自分が家庭を持ったとき、夫や子どもに対して同じように振る舞う必要があると感じたそうです。

ところが子どもが1歳を過ぎたころ、この完璧主義のストレスから爆発。そして、こう思ったそうです。

家をきれいに保ちたいけれど子どもは動き回って目が離せない。仕事も再開して忙しい。そんななか「すべてを完璧にする」のは無理だ! と思った高木さんは、自分の思考を「完璧主義」から「まいっか」に変えたという。「『まいっか、えへへ』と笑えるようにならないと、一番大切な子どもの前でニコニコ笑っていられない。だから、完璧主義をやめたんです」

引用元:https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/052100089/020600007/?P=2

具体的にどんな家事に変わっていったかというと、

特に大きかったのが食事。料理の仕事をしているからといって、毎日完璧な料理を用意しなくてもいいと考えを改めた。「子どもの食育を考えたときに、コンビニのおにぎりでも、ファミレスでも、三ツ星レストランの料理でも同じように『おいしいね』と心から言える子に育てるのが一番の理想だと思ったんです。だから立派な料理を作るために子どもとの時間を削ってイライラするよりは、時には簡単な食事の日があってもいいと思えるようになりました」

引用元:https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/052100089/020600007/?P=2

ほんの一部だけ引用しましたが、これ、介護も全く同じことだ!とわたしは思ったのです。

完璧な介護を求めすぎ?

この考えを、わたしの介護に置き換えます。

例えば認知症のお薬。うちの場合、母が1日くらい薬を飲み忘れたとしても、生死に関わるわけではありません。完璧を求めてしまえば「なんで、お薬飲んでないの!」と、つい声を荒らげてしまう場面です。

わたしは「9割お薬飲めているから、よしとしよう!」そう考えるので、飲み忘れに対してもイライラはしません。

あれほど嫌がったデイサービスも、今はやっと習慣になりました。今後、行かない日もあるかもしれませんが、たまに行かないことがあったとしても、完璧は求めないので、イライラしないようにしたいと考えています。

それに遠距離介護だから、わたしの思う完璧にはなりません。ヘルパーさんにお願いしていることも、完璧さは求めていません。リクエストをすれば、まだまだお願いしたいことはあるのですが、母が生きて生活できればそれでいいのです。

介護施設に預けていれば、介護家族はお金を払っているからと、つい施設に完璧を求めたくなるところもあります。中にはクレームを言ってしまう家族もいるでしょう。しかし、誰かに介護を任せるということは、自分の中の完璧を捨てるという選択をしたことと同義だと、わたしは思います。

完璧なんて、自分の尺度の設定次第でなんとでもなるものです。完璧を目指すがゆえに、介護ストレスを生む原因になるのだと思います。

そんなわたしも本を書くときだけは、完璧を目指すスイッチがONになります。何度も何度も何度も読み返して、自分の文章が読みたくなくなるほど読み返します。あれほど完璧だと思って本が出来ても、1年後には書き換えたくなる・・・

介護者の中には、つらい、苦しい、投げ出したいと言っている人が多くいます。それぞれの介護事情は分からないのですが、その中で一定の割合でこの完璧さを求めている人はいると推測しています。

この家事コラムを、介護に置き換えて読んでみると、介護がラクになるような気がしてなりません。本当にオススメです!

今日もしれっと、しれっと。

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介護 大したことない

6 件のコメント

  • こんばんは。
    いつも記事を楽しみに拝見してます。
    今回のテーマも大変役に立つ内容です!
    有難うございました。
    私は、以前お伝えしましたが、クドヒロさん
    と同じく、盛岡との遠距離介護をしております。正確に言うと、3日前までは。
    この度、両親を施設に預けました。なので、私の直接的な介護は、一旦区切りを迎えました。
    今、盛岡から戻る新幹線の中です。
    入所後の3日間は、恥ずかしながら、両親がいなくなった家で涙にくれました。後悔、罪悪感、寂しさ、色々な感情が込み上げてきました。なんとか今は漸く耐えれる様になりました。結局、私の遠距離介護は、2年弱でした。クドヒロさんは、是非、これからも、出来る限り、自宅での介護が、続けられます様に、そして同様の方への支えになって下さい。23日の講演会、参加します。楽しみにしています!

  • 「完璧さに縛られない」は私もモットーにしています。自分で自分を苦めるだけですよね〜。

    ところで、今盛岡に来ています。実は母が転んで大腿骨骨折をしてしまったのです。幸い母は落ち込んでおらず、手術もできる状態でした。術後翌日からリハビリ開始と聞いて、驚いてます。今時はそうなんですね。あとはリハビリを頑張って貰って、日常生活ができるようになることを祈るばかりです。
    それにしても今年は盛岡は雪が少ないですね!移動しやすくて助かります。空き時間で高松の池へ白鳥を見に行ってきました。大昔はスケートができたのに、もう全部凍らなくなってしまいましたね…。

  • ホソカワさま

    神奈川区に引き続き、中区の講演会にもご参加いただき、ありがとうございます!
    内容はだいぶ違うので、ご安心ください。

    施設に預ける寂しさ・・介護家族の方の多くが経験しますよね、罪悪感も後悔も。
    すぐには解消されなくとも、ゆっくり時が解決してくれるような気がしてなりません。会える機会が今後もそれなりにあるといいですね。

  • みーしえるさま

    うちも祖母が大腿骨骨折を折りました。
    そうですね、リハビリ早いと思います。祖母はリハビリの意味が分からなかったので、車椅子をやむを得ず選択したのですが、あのときは複雑な気持ちになりました。
    入院中も退院してからも、リハビリしっかりやって欲しいです。歩くって、生きていくうえでものすごく重要だと、祖母のときに実感しました。

    このまま雪降らないで欲しいな・・って思います。

  • 大腿骨骨折は周りでも何人も聞くほど多いですよね。父もやりましたし。母自身も「まさか自分が」と驚いてました。
    週末の中区の講演は参加できることになりました。内容のバージョンアップを楽しみにしています。
    義母も少し前から怪しい(少なくてもMCI)ので、「ムリなくできる〜」をプレゼントしました。義父の運転対策にも役立てて欲しくて。電話の工夫は、以前から気になってたのでとても参考になりました!

  • みーしえるさま

    中区の講演、ご参加ありがとうございます!
    そして本のプレゼントうれしいです! そうなんです、電話の工夫はわたしも目からウロコだったけど、ブログにはすぐ書かずに本に書きました。

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    ABOUTこのブログを書いている人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか