【動画】ロボットPepperくんが認知症のお薬問題を解決する!

ソフトバンクのCMに登場するロボット、Pepper(ペッパー)くんはテレビで見た事があると思います。

あのPepperくんを動かすアプリを開発するコンテストで、「ニンニンPepper」という認知症サポートアプリが最優秀賞をとった事ご存知ですか?

コンテストの模様が動画で公開されているのですが、再生回数からまだまだ見ている人は少ないです。コンテストのプレゼン動画は悪くはないのですが、プレゼンターの声とPepperくんの声がかぶって聞きづらい!

どこかにないかな・・と探したところ、2つほどいい動画を見つけたのでご紹介します!

Japan timesさんが公開している動画に、ペッパーくんによる認知症のお薬管理の映像があります。独居で認知症だと、このお薬問題って誰もがぶちあたる壁なんですよ、うちもそうでした。

下記動画の40秒付近から40秒ほど出てくるのですが、文字起こしするとこんな流れになります。

Pepperくんによる認知症の人への薬の声かけ

前提としてペッパーくんの胸には、記事上部の写真のようにタブレットがあって、その下に薬箱がついています。

1.ペッパーくんによるご挨拶
「たつしさん、朝の薬の時間デスヨ!」

2.ペッパーくんによる服薬の声かけ
「私の胸の薬箱から、日曜日の朝の薬を取ってクダサイ!」

3.ペッパーくんによる服薬確認
「くすりは飲みまシタカ?」

4.認知症ご本人
「はい、飲んだよ」

5.ペッパーくんによる薬箱の確認。自分の目のカメラで、薬箱の画像を撮影する

という流れです。この画像を認知症のご家族でも、医師、看護師、ヘルパーなどが見て、お薬ちゃんと飲めてるかな?と遠隔でチェックできるわけです。飲んでなければ、メール送信するとペッパーくんが受けてそれを認知症の人に伝えてくれます。

「アナタ、クスリノンデナイヨ!」

なぜかカイヤっぽい・・・他には生活のリズムを整えるために寝室で対話したり、孫からのメールや写真を代わりに受け取って教えてくれる動画もあるんですが、わたしは “この服薬管理の動画だけ” 面白い!って思いました。

正直言うと、薬の時間だよ!って言って1回で対応してくれるとも限らないし、日曜日の朝以外のところから飲んだり、飲んでも飲んでないって言うことも、認知症ケアの世界では普通にあります。

プログラムはこの反応にはこう!というように組んでいくはずですが、予測不能な認知症の人にどこまで対応できるか、今後の課題となりそうです。でも、こうやって新しい技術ができるのは、とても素晴らしいです!

Japan timesの動画です。服薬シーンは40秒あたりから↓

Pepperくんの動画を見て、こんな事ができそうだとひらめいた!

正直、わたしたち介護者のそばにPepperくんがいるのって、5年後でも実現してない気がします。そんなに待てないので、このアイディアをこう応用すればいいのではと。

ブログでもご紹介してますが、わたしはSkypeを使って、母の行動を遠距離で監視しています。服薬管理はヘルパーさん、看護師さんにお願いしているのですが、最近飲み忘れが増えてます。

Tely HD


そこで!

「Skypeのカメラが映るところに、お薬カレンダーを貼る!」

20140126_190755

普通すぎる・・・・今ので30人は、よそのブログにいってしまった気配を感じます・・・できれば戻ってきてほしい・・・

Pepperくんがやったことを今すぐ実現できてます、一応。もしお薬カレンダーに異変があったら、Skypeテレビ電話で呼びかけてもいいですしね。

本当はすぐやりたいんですが、母のプライドがあって実現できません。以前、居間にお薬カレンダーを置いたら、

「友達がきたら恥ずかしいから、台所に貼る」

といってできませんでした、友達がいない母なのに(笑)Skypeカメラをもう一台買えばいいのかぁ~ とりあえず今はフェルガードBのみの服用なので、サプリ以外に薬の服用が始まったら考えてみます。

今日もしれっと、しれっと。


【2024年講演会予定】
11/4(月祝)岩手県紫波町 → 講演の詳細はこちら

にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか