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認知症の母のパンツをコインランドリーで乾かしながら半日を振り返った

ある極寒の朝、わたしは母の寝室横のフローリング部屋で小さな丸い池を発見しました。釣り糸を垂らし、小舟を浮かべて、魚釣りもいいかな。

あまりの寒さと手足の不自由さで、母はトイレに行くことを諦め、かといって寝室(和室)では畳が汚れると思った無意識の判断で、フローリング部屋に池を作ったようでした。割とバスタオルやハンドタオル、下着を汚す失禁が多い母なので、あまり池はできません。

コロナ禍で品薄になりかけた使い捨てビニール手袋とぞうきんで池を拭きとり、その後クイックルワイパーと消臭ストロングのリセッシュで、無事復旧しました。

こういう場合、洗濯機の中に汚れ物はないのかな?と思いきや、しっかり下着やタオルがたくさんあったので、とりあえず洗濯。乾燥機がないわが家なので、エアコンのある居間と、灯油ファンヒーターのある台所で、シーツやバスタオルなどを一気に干しました。

干し終わったところで、妹と最近の母の様子について30分ほど電話。1階に戻ると、先ほど干したはずの洗濯物がありません。湿気で天井にシミができると思い込んでいる母は、洗濯物をどこかへやってしまったようです。

濡れたまま畳んだか、どこかへ干し直したのか? 探し回ったら、キンキンに冷えきった池を作った部屋に干してあり、一生乾かない雰囲気が出てました。暖かい居間と台所に干し直したあと、わたしは買い物へ行きました。

ザクザクと氷の路面を踏みしめながら、買い物から戻ってきたら、洗濯物がない! しかも新しいホカホカパンツが、空だった洗濯機に入っており、何が何だか分かりません。さっき6枚もパンツを洗ったのに、追加オーダーが入ったようです。

今度は、乾いてないシーツを畳んでおりました。冬場は、洗濯物がとにかく乾きません。母に生乾きのまま洗濯物を畳まれないよう、自分の部屋で「隠し干し」をしていたのですが、乾かないので洗濯物がたまりにたまっておりました。

いよいよ干すところがなくなったので、自転車で3分くらいのところにあるコインランドリーの乾燥機で、一気に乾かすことにしました。しかし路面が凍結した今は、徒歩。転ばないよう、ちょこちょこ歩きで、下の写真の湿った洗濯物を抱えながら15分ほど歩きました。

その時の洗濯物。畳むのが面倒で……

30分ほど乾燥機をかけている間、コロナでコインランドリーの中に長居したくなかったので、寒空の下、スマホでこの記事の下書きをやりました。池から洗濯物が2度消えたあたりまでを。

パリッと乾いた洗濯物を乾燥機から取り出し、近くの台の上で、母のパンツを大量に畳んでいたわけですが、何枚か畳んだところで、我に返りました。

ここは、家じゃなかった!! アラフィフ男が女性パンツを畳む姿=介護と思ってもらえればいいけど、変態と思われたら……。キョロキョロしながら、急にコソコソとパンツを畳みました。ますます怪しい。

家までの15分のザクザク帰り道は、気持ちは軽やかでした。スマホに6時間の出来事を入力して、スッキリしたんでしょうね。気持ちよく乾いた大量の洗濯物は、母がすべて畳みました。

あの暖房のない寒い寝室で、まんまるな池を作った母を思うと、居てもたってもいられず、わたしはニトリにしては、お値段以上の高い高い遮熱カーテン(裏地付き)と機能性レースカーテンを購入しました。

リフォームしたいのですが、介護施設利用の可能性もあるので、一気にお金は使えません。寝室のエアコン設置は、GW明けを予定しています。とりあえずカーテンで、少しは寒さを乗り切ってもらえば、夏の冷房効率にも役立つし。

最新回のvoicyは、大事なお知らせです。きっとブログ読者の方にも、有益な情報だと思います↓

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

くどひろさん、お疲れ様です。
私は父の介護で疲れてきた時や帰省中の新幹線でブログを読ませていただくことが多いのですが
今回は福島で大きな地震がありかなり広範囲にわたって揺れたようでしたので、くどひろさんのお母様大丈夫かなと思い開いたところ 洗濯物や牛乳ジャムに池のお話し…本当申し訳ないのですがプッと吹き出し笑いしながら…昨年他界した母
を思い出しました。うんうんとうなずきながら、わかりますわかりますと読みながら声に出してる私。本当にくどひろさんはお母様の介護しっかりされてるんだなあ、私も今は父の介護ですがあまり目クジラ立てずに穏やかな心で接しなければと反省しきりです。ラジオも時折聞かせてもらっています。今回の地震も何事もなければいいのですが…。どうぞお体大切にお過ごし下さい。いつも活力を与えていただき感謝です。

ポンポンエミさま

いえいえ、結構てきとーに介護してます。褒められるような介護ではないですよ。
voicyありがとうございます、母子ともに無事です!

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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか