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認知症介護の生命線であるカレンダーを母が破り捨ててしまった話

カレンダー

実家にある壁掛けカレンダーは、認知症の母にとっての生命線です。

近所の100円ショップで売っているカレンダーは、カラーで大きさもちょうどいいです。ケアプランに基づき、曜日ごとに受ける介護保険サービスの時間や内容を、わたしが手書きで書き込みます。

わたしが帰省する日も書いてあって、家族や自宅に来る介護職の方はカレンダーを見て、わたしのスケジュールを把握する仕組みになっています。

このブログや書籍でも紹介していますが、認知症の母は今日が何曜日で何日かを理解していません。壁掛けカレンダー単独では意味を成さないため、カレンダーの真下にデジタル電波時計を設置しています。

この工夫を取り入れている介護者は本当に多く、正確に集計していませんが、このブログ経由でデジタル電波時計を買った人は数年前で600人くらいはいたので、1000人を超えているかもしれません。

もし壁掛けカレンダーがなければ、母はボーっと1日を過ごし、デイサービスの準備も忘れてしまうでしょう。そんな生命線であるカレンダーが破られた!という報告が、岩手に居る妹から入りました。

カレンダーをめくりすぎる母

2年前くらいからでしょうか?

母はうまくカレンダーをめくることができなくなりました。4月30日になったら、4月のカレンダーを1枚だけ破り捨てれば問題ありません。ところが母は4月を破ったあと、なぜか5月まで破いてしまうのです。

もう6月になってしまったカレンダー

しかも破ったカレンダーはメモ帳にする習慣があって、細かく切り刻んでしまいます。記事タイトル下の写真のようになってしまいました。

コロナの影響でしばらく帰省できていないので、妹が5月分の予定を書き込んだのですが、そのカレンダーがビリビリに破られていました。

わたしも何度か経験しているのですが、実はヘルパーさんも経験済みです。

わたしが感動したのは、カレンダーを母が誤って破ったあとのヘルパーさんの行動です。カレンダーが生命線であると分かっているので、このビリビリのカレンダーをセロテープでつなぎ修復してくださった方や、別のカレンダーを用意して修復してくださった方がいるのです!

時間もなく忙しい中での対応に、本当に感謝です。

最近、ムダにカレンダーをめくることが増え、妹もパズルのようにして貼り合わせたとのこと。

今後の対策として、2021年からはカレンダーを2つ購入することにしました。もし母が誤ってカレンダーを破り捨てたとしても、そちらの予備のカレンダーを使って代用すれば、簡単に修復できます。

こうやって認知症介護の小さなノウハウが蓄積されていきます。

今日もしれっと、しれっと。


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6件のコメント

もの凄く有る有るです!
カレンダーめくり過ぎ、有りました。
同じくメモになってました。(笑)
ウチの場合は1日が終わると×をしていく方式も導入していましたが、
それもどんどんメチャクチャになり・・・
デジタル時計も家中に置いてましたね。
大きなボタンを押すとが日付と時間を喋ってくれるんですが、
ついに押すことを憶えられませんでした。
今となっては懐かしいです。

alohaさま

あるんですね!正直、うちぐらいだろうと思って記事を書きました。
×の方式、うちもやったことあります。

前回は暖かい返信ありがとうございます。母は以前ボタンを押すと時間を言ってくれる時計をまるごと洗ってしまったことがありました。白くて真四角だったのでコップにみえたのかな?なかなか、今日は何日?今何時?問題は解決の糸口が見つからないですね。いやいや、でもいつの日か!一発大正解の日がやってくるかも!

みなみの9月さま

時計を洗っちゃう。うちの母も思わぬ使い方をすることがあります。

日時の質問攻めに苦しんだ時期もありましたが、記事内にあるデジタル電波時計の設置でおそらく半分、いや10分の1くらいまで質問回数が減りましたよ。

くどひろさま こんにちは。

私も、こちらのブログを拝見してデジタル電波時計を買った一人です。
壁掛けカレンダーと、そのそばに置いてあるデジタル電波時計を
日に何度も何度も、穴が開くくらい見比べています。
ですから、くどひろさまのお母さまと同じく、壁掛けカレンダーは生命線です。

しかし、しょっちゅう外して手元に置き、熱心に確認作業をするせいか
結構ボロボロになってしまいます。(笑)
あまりにもしょっちゅう確認する姿にイラッときそうな頃もありましたが
今は、今日という日を確認し、安心するための作業なのだと思っています。

hakoさま

壁掛けカレンダーを外しちゃうということですか?
うちでひとつ気を付けていることは、母が読める文字の大きさで予定を書き込んでいます。結果、壁掛けカレンダーのサイズ、予定の文字は年々大きくなり、今に至ります。

もう1つ、新聞を手元に置いておきます。新聞もカレンダー代わりになるので、新聞、壁掛けカレンダー、デジタル電波時計の3つを、母はぐるぐるぐるぐる見ています。
確かにイラっときそうになるときもありますよね。わたしは「今日何日だっけ?」攻撃がものすごく減ったので、本当に助かってます。

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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか