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ご近所さんの引っ越しの挨拶。私が慌てる理由は認知症の母

岩手の実家のお隣に新築の家が建ち、新しくご近所さんが住むことになりました。先日、ご挨拶に来てくださったのですが、東京に居たわたしが大慌てになったお話です。

ご近所さんは2回ご挨拶にいらっしゃった

ご近所さんのご挨拶、1回目。

ピンポンを鳴らしたのはいいのですが、母が立ちあがりに2分もかかってしまい、ご近所さんは不在と思って帰られました。

2分もかかってしまった理由は、母が20㎏もある重い置き型の手すりの場所を変えてしまったためです。不穏な行動がある日に、たまに動かします。畳の上に手すりはあるのですが、何とか固定できないか今必死に考えています。

ご近所さんのご挨拶、2回目。

1回目の翌日にいらっしゃったのですが、実は東京に居たわたしが見守りカメラで対応するつもりでした。つもりなので、実際はうまくいきませんでした。

見守りカメラの通知に気づいたときには、母はもうご近所さんと会話していました。時間にして1分くらい、わたしはすぐ見守りカメラの映像で母とご近所さんとの会話を確認しました。

若干怪しいところはあったものの、短時間だったせいか会話は成立していました。後日、別の理由で、わたしのほうから母の認知症を言いに行く予定です。町内会にはお伝えしているので、変に隠すほうが面倒です。

何事もなくご挨拶は終了したのですが、ご近所さんが持ってきてくださった「物」が心配でした。

認知症の母の誤飲や誤食を恐れていた!

わたしが心配したのは、もしご近所さんが石鹸を持ってきたとしたら、おそらく母はかじりつくでしょう。調味料なら飲んじゃうし、いわゆる母の誤飲や誤食の心配をしていたのです

改めて見守りカメラの映像を確認したところ、「これ食べてください」とご近所さんは言っていました。ということは食べ物なので少しホッとしつつ、映像からはお菓子のように見えました。

しかし母はもらったお菓子を、そのまま玄関に放置。そのお菓子をなぜかトイレの便座の上に置いて、居間に戻ったのです。なぜそこに?

お菓子の場合、乾燥剤が入っているので、それを誤食する心配がありました。これまで乾燥剤の誤食はありませんが、今までいろんな誤食や誤飲を経験してきました。冷蔵庫の脱臭剤、食器用洗剤、石鹸などなど。

あとはお菓子1箱を一気に食べる、過食の心配もありました。食べたことを忘れてまた食べるを繰り返すので、結果として過食になります。

その後母はトイレに入ると、そのお菓子を持って出てくるかと思いきや、今度はトイレの床にお菓子を置き直しました。過食よりもいいかも?

翌朝、ヘルパーさんがいらっしゃったので、東京の見守りカメラから「トイレにお菓子があると思うので、鍵のかかった食糧庫へ逃がしてもらえますか」と声を掛けて依頼。後日、岩手の妹が食糧庫のお菓子を確認したところ、ミルフィーユでした。

わが家は来客がほとんどなく、たまにあったとしても私がカメラで遠隔対応してきました。久しぶりの来客でハラハラしましたが、何とか誤飲や誤食は避けられました。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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