1/18新刊発売のお知らせ

介護が終わって喪主を務める時の6つのポイント

認知症の祖母(没90歳)の喪主をやりました。

本当ならば長女である母(70歳)が、喪主を務めるべきですが、母も認知症・・・。23年前に家を出て行った父も喪主はお願いできず、孫で成年後見人であるわたしが喪主となりました。

葬儀などの準備をしないまま、亡くなってしまったので喪主は大慌てでした。こういう準備をしておけば良かったと思う、6つの注意点をまとめました。

親族・交友関係を調べておく

「認知症」 なので、どういう親族や友達がいるのか? を覚えていません。母も認知症なのですが、昔の記憶は鮮明なので、母に聞いて対応しました。が・・・、ガセ情報も結構多く、遺品の手帳を参考にしました。

葬儀屋をあらかじめ決めておく

祖母が亡くなって、すぐに病院の方に言われた一言が、「葬儀屋さんはどちらですか?」 でした。正直、「えっ?」って思いましたが、遺体はすぐに引き取らないといけないんですね。わたしの場合は、知り合いが葬儀社だったので、あらかじめ準備をしておきました。なので、パニックにならずに済みました。

また事前に、葬儀費用の相見積もとりました。最近は、事前に葬儀の相談をする人が多くなっているそうです。わたしが行った先は、基本料金プラスオプションというところだったんですが、最終的に基本料金をはるかに上回るオプション料金で・・・・

「ご遺体を保存するドライアイスは標準の量ですと、足りません」 とか、「お花ですが標準ですと、かなり寂しいものになります」 とかとか。会員価格と一般価格でまるで違ったりとか、結構びっくりしますよ。一度試しに行ってみる事を、お薦めします。

葬儀の種類を決めておく

本人の意思を確認できる状態にあるならば、家族葬、密葬、直葬 どういった形式にしたいか?聞いておいた方がいいです。うちの場合は祖母は確認できる状態ではなかったので、長女である母が家族葬を希望したので、家族葬にしました。

葬式に誰を呼ぶか決めておく

3.を決めておくと、どこまでお声かけをするかが決まります。 「葬儀に誰を呼ぶか?」 を考えるのは、かなり大変です。1.も分からない、3.の意思もない状態で、喪主をやることになったら本当に大変です。

喪主は誰がやるか決めておく

最悪なのは、喪主の押し付け合い が始まることです。わたしは母を喪主にして、陰でわたしがいろいろ仕事をする と思っていたんですが、葬儀社との打ち合わせをいざ始めてみると、そこは認知症。何にもできないんですよね、うまく歩けないし。結局、周りにいた親族が、「実質あんたが喪主なんだから、そのままやれば?」 ということで、決まりました。

葬儀の費用は、誰が出すか決めておく

上記まで決めておくと、だいたい葬儀費用はざっくり分かります。わたしの場合は成年後見人だったので、祖母の口座から・・・と思い、家庭裁判所に電話で問い合わせたところ、

「喪主さんが立て替えておいてください」

少し期待したんですが、やっぱりだめでした・・・これだけ準備しておいても、実際に葬儀を行うのに決めなきゃいけない事はいっぱいあります。引物はどれにするか、法事の料理はどれにするか、お通夜の飲食の準備、受付係を誰にするか、参列の順番などなど大変です。

「生きているのに、葬儀の準備をするなんて縁起でもない!」 そう思われるかもしれません。でも経験してみて、「絶対に葬儀の準備はしたほうがいい」 という事が分かりました。ましてや 「認知症」 の方が相手であれば、普通に準備できるはずの事ができないんです。そして認知症の方は、普通の方の3倍から4倍の早さで老化が進みます。いつ急に死が訪れるか、分かりません。

わたしがこれらを準備するきっかけになったのは、余命宣告です。お医者さんが半年とか1年とか言いますが、結局は余命宣告期間=葬儀の準備期間でもあります。流通ジャーナリストで41歳の若さで亡くなられた金子哲雄さんは、ご自分で葬儀の段取りをされました。

改めて、「僕の死に方」 という本を読み直します。葬儀が終わったばかりの今読んだら、この本のありがたみは10倍くらいに思えるんだろうなぁ~

僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (小学館文庫)

金子 哲雄
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今日もしれっと、しれっと。

【2023年講演会予定】
1/29(日):埼玉県幸手市・杉戸町 → 内容の詳細


 


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東京と岩手の遠距離「在宅」介護を、10年以上続けられている理由のひとつが道具です。わたしが使ってきた道具を中心に、介護保険の杖や介護ベッドなど福祉用具も含め、介護者の皆さんがラクになる環境を実現するための本になっています。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(79歳・要介護3)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて11年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか