そうか、お盆はブラックな母が現れるんだ!

お盆やお寺さんのマナーは、亡くなった祖母が一番理解していました。次に出ていった父、そして認知症の母が理解していたわけですが、今はgoogle先生だけが頼りです。

しかし地域の特性まではわからないので、いろいろ粗相をしています。親族の中には、怒っている人もいます。でも、気にしてません(笑)和尚さんがいい方で、ホント救われております。

いい和尚さんとそうでない和尚さん

うちの和尚さんは元教師で、いつもお経を読んだ後は素敵な講話をお話してくださいます。わたしが喪主として至らない時も、いろいろと助けて頂いて感謝してます。

ある和尚さんは、お布施が少なすぎて塔婆(墓にある木の板)の準備がされておらず、紙だけが貼ってあったとか。今まで和尚さんはみんな、人として素晴らしい人ばかりだと思っていたので、この坊主の話を聞いてびっくりしました。

祖母が準備していてくれたからよかったのですが、ご近所さんが亡くなった時はお墓や仏壇の準備があって、大変と言ってました。事前に準備できることはしておいたほうがいいですね、うちはエンディングノートで準備してます。

ブラックな母現る

デイサービスに行き始めてから鳴りを潜めていた近所や親族への被害妄想が、お盆時期だけは復活。あの人に悪口言われた、あの人が嫌い、あの人は香典やったのにお返し持ってこない・・・悪い作話ばかり言うブラック母の登場です。

面白い話やポジティブな話は割と何度でも聞けますが、この悪口は5回と聞けない・・・2回でイヤになります。話題を切り替えても周りがお盆一色だとその話に戻るので、お盆は意外とストレスがたまる時期なんだなぁと初めてわかりました。

次は3回忌がありますが、このときもブラック母が登場するので、ギリギリまで東京に居て一気に済ませるようにしようと思います。さ、お勤め終了しましたので、東京へ帰ります。次実家へ帰るときは、ブラック母はリセットされています。

それだけ日常はいい看護師さんやデイ職員さん、作業療法士さん、ヘルパーさんに囲まれてるってことなんですよね。毎日誰かが来て、被害妄想を発動させない環境が出来ていたことに、改めて気づきました。

わたしもブラック母にはイラッとしますが、東京でリセットされるので、次帰省するときはやさしい気持ちに戻ってます。遠距離介護のいいところです。

今日もしれっと、しれっと。


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1件のコメント

第8回介護作文・フォトコンテスト事務局 より:

40kaigo 様

突然のご連絡にて失礼いたします。
このたびは40kaigo 様のユーモアのある素敵なブログを拝見し、ご連絡させていただきました。

私は、「第8回介護作文・フォトコンテスト事務局」を運営しております、
角川アスキー総合研究所と申します。

すでにこのコンテストをご存知でしたら申し訳ありません。

今回、40kaigo 様がブログに書かれておりますエピソードや、
経験、思いをこのコンテストに反映して頂きたく思い、ご連絡させていただきました。
このコンテストは、「介護」に対する社会のイメージや理解を深めたい、
という気持ちから開催しております。

●第8回介護作文・フォトコンテスト

40kaigo 様のご投稿を心よりお待ちしております。

既に、本コンテストにご応募いただいておりましたら、重複のご案内となりましたことを
お詫び申し上げます。

お問い合わせは下記事務局までお願いいたします。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか