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認知症の母と一緒に書いた6回目のエンディングノートの内容

エンディングノート

祖母が亡くなったのが、2013年11月4日。

今まで命日付近に、エンディングノートの大切さについての記事を毎年書いてきました。

エンディングノート
認知症 エンディングノート
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エンディングノート もしもの時に役立つノート
エンディングノート もしもの時に役立つノート

これらをまとめ、今の思いを乗せた記事を、隔週金曜日に連載して2年になる介護ポストセブン「息子の遠距離介護サバイバル術」にも、11月2日に書きました。

今年も当然、認知症の母と一緒に延命措置や余命宣告をどうするかなど、いろいろ話し合いながらエンディングノートを完成させました。内容は重いものの、毎年更新していると慣れてくるので、わたしも母もごくごく普通に話し合いました。

毎年エンディングノートを決まった時期に更新することのメリット

今年のエンディングノート更新で、6回目となりました。

大きな変更点はさほどなかったのですが、気になったのは棺に入れるもの、葬式で流す音楽のところでした。

今までは母がファンの舟木一夫のCDと写真集を入れて欲しい、葬式でも音楽として使って欲しいというリクエストが母からありました。しかし今年の母は、

いや、舟木一夫はあんまり興味なくなったから、必要ないかもな~

と言い始めました。あれだけ好きだった舟木一夫に対しての興味もなくなってきたのか・・・これも認知症の進行かな、そう思いました。

できるだけ最期まで自宅で暮らしたい、病状や余命宣告はして欲しくないという母の思いは変わらず、そのまま実行します。何せ、認知症で自分で判断できなかった祖母の代理判断を任された、介護初心者のわたしのプレッシャーたるや、ハンパなかったんで。

人の命を代理判断するって、本当に荷が重いことです。でもって、正解は本人から前もって聞いておかないと分からないから、答えのない代理判断は、何年も自問自答することになります。そんな苦い経験をしたから、父が亡くなる前には、瀕死の状態の父の口の近くにスマホを持っていって、本人の意思を確認することをしました。

あんな状態でも聞くわたしを鬼と思った人はいるはずですが、それくらい代理判断への後悔があったので・・・。そんな思いをするくらいなら、元気なうちに判断できるうちに本人の意思を確認して欲しい!そういう思いがあるので、6年続けてこういった記事を書いていますし、来年もきっと同じ時期に同じ発信をすると思います。

介護の小さな失敗は、翌日優しく接したり、おいしいごはんを食べに行ったり、いつか挽回する機会が巡ってきます。でも亡くなってしまうと、そういったチャンスは二度とやってきません。

ちなみにわが家で利用しているのは、コクヨさんのロングセラー商品のこちらのエンディングノートです。見やすくて分かりやすいので、うちでは重宝しています。皆さんもお試しください!

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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