離れて暮らす親をスマートリモコン『Nature Remo』で安心して見守り、介護する方法

Nature Remo 介護 在宅 遠距離

東京から岩手のエアコンやテレビを操作する

反響が大きかった1月7日の記事、スマートスピーカー『google home mini』を使った認知症介護の話はこちらです。

スマートスピーカーが、毎朝7時10分になると「今日はデイサービスの日だよ」、「訪問リハビリがあるよ」と、認知症でひとり暮らしの母に当日の予定をお知らせし、毎晩19時30分には「明日はヘルパーさんが来るよ」と翌日の予定をお知らせする設定にしています。

このスマートスピーカーを訪問看護師さん、理学療法士さんの前で実演したところ大変驚かれ、そのついでに在宅医療・介護での使い道についても話しあいました。今週金曜日にアップする「介護ポストセブン」の記事で触れるので、よかったら読んでみてください。

前置きが長くなりましたが、今日はわたしが東京から岩手の母の実家にある居間のエアコン、テレビを遠隔でコントロールして、在宅介護をラクにしているというお話です。

スマートリモコン「Nature remo」を購入した

テレビやエアコンなどの家電製品を遠隔でコントロールするために必要なものは、スマートリモコンです。

数あるスマートリモコンの中で、わたしは「Nature remo(ネイチャーリモ)」を購入しました。この商品を選んだ理由は、ヨドバシカメラのスマートリモコン売場の店員さんが「安定してますよね、この商品は」と言っていたからです。

確かに使ってみると、昨年末にちょっと通信障害があった以外は、問題なく利用できています。もはや生活のインフラになっているスマートリモコンなので、安定は商品を選ぶうえで大切です。

また、google home miniとの相性もいいと店員さんが言ってたので、素直に購入することにしました。わたしが購入したときの価格は、12,938円でした。

スマートリモコン Nature Remo。箱を開けるとこんな感じ。
箱の中には、スマートリモコン、ACアダプタ、シンプルな説明書、両面テープのみ

スマートリモコンを使うためには、スマホにアプリをダウンロードする必要があります。

家中にある赤外線リモコン、例えばテレビ、エアコン、照明のリモコンを下の写真のようにスマートリモコンに登録します。外出先からスマホで操作すると、このスマートリモコンからエアコンやテレビに向かって、赤外線が発信されます。

エアコンのリモコンのボタンを押し、スマートリモコンに覚えこませている

こうやってエアコンのリモコンの電源ボタンを押すと、スマートリモコンがエアコンのメーカーを特定し、スマホのアプリにエアコンのリモコンが登録がされます。

実家のエアコンは古かったので、メーカー特定はできなかったのですが、それでも利用することはできます。

下のスクリーンショットが、スマホ側のエアコンのリモコン画面。緑色のバーの上げ下げで温度設定ができますし、左から電源、冷房・暖房、風量のボタンがあって、コントロールができます。

部屋の室温、湿度が分かり、エアコンのONOFF、風量、温度調節ができる

スマートリモコンを在宅介護に活用する

わたしはこのスマートリモコンを、在宅介護にフル活用しています。

認知症の母がデイサービスに出かけると、この時期の盛岡の居間の室温は2度まで下がります。とにかく寒い!

エアコンのタイマー設定をすれば?と思われるかもしれません。タイマーは毎朝5時20分に暖房が入るように設定されており、1日2回のタイマー設定はうちのエアコンではできません。

このスマートリモコンで、母がデイサービスから帰ってくる2時間前に、東京からエアコンをONにして、部屋を暖めます。夏だったら、帰ってくる前に部屋を冷やしておくことができます。

また、認知症の母が大好きなNHKの歌番組「うたコン」を見てもらいたいので、火曜日の夜7時30分に、テレビのチャンネルを東京から強制的に変えています。

テレビのデジタル番組表で操作できるご家庭もあるかもしれませんが、うちのテレビは古くてできません。なので、スマートリモコンでテレビのチャンネルを変えます。

母は昔の歌番組を見ていると、気持ちが穏やかになります。わたしはこれを「スマート回想法(昔の映像を見せることで、認知症の人の気持ちを穏やかにする回想法・・スマートリモコンを使って)」と名付けました。

このエアコンもテレビも、わたしが東京のスマホを毎回タップしているわけではなく、タイマー設定にしています。1回設定だけしておけば、決まった時間にエアコンはONになり、テレビのチャンネルも変わります。

火曜日19:30にNHKに自動で切り替わる設定

在宅介護でこんな使い方もできちゃうスマートリモコン

在宅介護で使える可能性は、まだまだまだあります。

エアコンを使いたがらない高齢者は多く、熱中症で亡くなる方はたくさんいます。もし、スマートリモコンでエアコンを遠隔操作できたら、命を救うことができるかもしれません。

このネイチャーリモのすごいところは、トリガー機能です。30度を超えたら、エアコンをONにする、10度以下になったらエアコンをONにする、認知症の人が部屋に入ってきたら、エアコンをONにする、いなくなったらOFFにすることもできます。

環境に応じて、自動で温度や湿度調整もできます。

認知症の方が、エアコンやテレビの電源をつけっぱなしにしたり、電気を消さなかったりする場合、スマートリモコンの人感センサーで、部屋から離れたら電源をOFFにするという設定もできます。スマートリモコン、本当にやばいです。

スマートスピーカーとスマートリモコンを連携させる

スマートスピーカーとも連携させて、電化製品を音声操作できるようにしました。

「ねぇ、google。エアコンをつけて」と言えば、エアコンがONになります。「ねぇ、google。テレビを消して」と言えば、テレビが消えます。

単純に面白いのですが、亡くなった寝たきりの父が、もしこれを利用できていたらと、まず思いました。

父は認知症ではなかったので、頭はしっかりしていましたが、ベッドから起き上がれない時期も結構ありました。部屋の照明はヒモを長ーくして、ベッドまで届くようにし、ONOFFしてもらっていました。

スマートスピーカーとスマートリモコンがあれば、寝たきりの父でも「ねぇ、google。テレビをつけて」「ねぇ、google。ライトを消して」と音声操作で、快適だったことでしょう。

そんな音声操作を、認知症の母にもやってもらいました。

「ねぇ、google。エアコンをつけて」と言ってみてとお願いしたら、母は「ねぇ、ぐるぐる」と。

母はgoogleがなんなのか、意味が分からないんですよね。でも、ぐるぐるって、なんかかわいい。当然、スマートスピーカーは反応しませんでした。

モノ批評雑誌『MONOQLO』との連動企画

1月19日(土)に発売になったばかりの『MONOQLO』(晋遊舎)の人気認知症介護コラム「うちのオカンがボケちゃいまして」の中でも、他メーカーのスマートリモコンが紹介されています。

あっちのスマートリモコンはUIがいい・・・MONOQLOも読んでみて、在宅介護にスマートリモコンの導入を検討してみてください。認知症のオカンに勝手にエアコンを切られてしまうというお悩みに、わたしがコラムで回答しております。

見守りカメラも在宅介護には欠かせないものになりましたが、スマートリモコンも本当に便利です。もはや、在宅介護にインターネット回線は必須だと、わたしは思っています。(←導入に悩む方も結構いるので)

そしてスマートリモコンやスマートスピーカーを使っている人とそうでない人の温度差がすごい!使っている人同士の会話は便利過ぎると盛り上がりますし、使ってない方は、遠い未来のような感覚で話を聞いています。

まだまだ利用している人は少ないのですが、介護でも十分使えるツールだと思いますし、きっと爆発的に普及していくと思います。

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今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」、NHK「あさイチ」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか