5月の遠距離介護を終わらせるためには、わたしが腹をくくるしかない

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前回の遠距離介護から2週間しか経っていませんが、5月の遠距離介護が始まりました。

通常、遠距離介護のスケジュールは3,4か月先までざっくり決めていて、最終決定は1か月前の東北新幹線のチケット次第(割引席の確保)です。

いつもは母がデイサービスから帰ってくる数時間前に帰省するよう、スケジュールを組んでいるのですが、今回は割引チケットを取った日とお泊りデイが重なってしまったため、初日に母が居ない初のケースとなりました。

遠距離介護の予定

今回は、歯医者とものわすれ外来の通院がメインです。入れ歯が何度か続けて壊れたので、一から作り直しとなりました。それで1週間で2回通院し、おそらく来月完成するものと思われます。

ものわすれ外来へはいつも格安レンタカーで行くのですが、わたしがレンタカーを借りに行く1時間、母がひとりになります。そうすると、骨折が完治してない状況で家の中をフラフラ歩いて、また転倒骨折みたいなリスクもあります。

なので今回はレンタカーをキャンセルして、お金はかかりますがタクシーで遠くにあるものわすれ外来へ行く手配をしました。そうすれば、母をひとりにすることなく通院できます。

また車椅子での通院の必要がないので、ラクです。といいつつ車椅子のほうが、歩行介助しなくていいのですが、歩ける限りは歩いて欲しいので。

あと母がたまに痛いと言うので、これが骨が完治までの正常なプロセスの1つなのか、別の理由なのかが分からず、また整形外科を受診するかどうか悩んでいます。

腹をくくれるかどうかの戦い

音声配信voicyで話したのですが、少しずつ母から目を離す時間を増やしていかないと、家族側の身が持ちません。妹とわたしで代わる代わる実家に居て母を見てきましたが、ずっとはやっていられません。

金銭面もそうで、可能な限りデイサービスとお泊りデイをスポットで活用してきましたが、これもずっとは厳しい。介護保険の限度額はすでにオーバーしていますし、自費が増えたため、介護施設に預ける金額まではいきませんが、だいぶ出費は増えました。

母は骨を折ったことを覚えていないし、骨を折る前のイメージのままです。わたしからすると慎重に歩いて欲しいのに、お構いなしでフラフラと歩くので怖くて怖くて。 

いかに、わたしが母の見守りを解除できるのかにかかっています。でも何度も転んだシーンを目の前で見てますし、それで病院に連れて行ったこともあるので、なかなか腹を括れないでいます。

1分たりとも目が離せないところから、少しずつ見守らない時間を増やしてはいますが。でも基本は母が歩きだしたら近くへ行って、万が一転んだらキャッチする準備をしています。これも、ずっとは続けられません。

4月は20日ほど盛岡に居て長すぎたので、5月はあっさり帰京するつもりでいました。すべては母ではなく自分次第。母がどれくらい痛いと言うか。今見極めている最中ですが、本当に難しいと思いながら介護をしております。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

介護の形は人それぞれですが
介護施設に預けるかそのまま自宅で介護を続けるか迷う状態の時が一番大変だと聞いたことがあります。

お母様の健康を願いながら、くどひろさんの介護も応援しています。
くれぐれも無理なさらずに。

sakoさま

そうですね。今は介護施設に預ける段階ではないと、わたしは思っています。とはいえ、デイサービスやお泊りデイの利用時間はかなり増えていますね。
応援ありがとうございます!!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか