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岩手への遠距離介護一時中断します

東北新幹線

本来であれば、今週水曜日から盛岡へ帰省して、認知症の母をものわすれ外来と眼科へ連れて行く予定でした。しかし、4月7日に緊急事態宣言が7都府県に発令されました。

遠距離介護は不要不急の外出ではないけど

遠距離介護自体は、不要不急の外出ではありません。代わりに介護する人がいなくて、どうにも要介護者を支えられない状況であれば、十分注意したうえで帰省する必要はあります。

先月までは帰るつもりでいたのですが、現状の訪問介護・看護、デイサービスの状況、妹に頼ることで、1か月くらいなら介護は何とかなるため、大事をとって帰省を見送りことにしました。

東京でそれほど感染が広がってなかった3月末に盛岡へ帰ったのですが、自分が無症状なだけで、実はコロナに感染しているのではないか?という不安は少しだけありました。

認知症の母がゴホッと軽く咳をしただけで、「コロナか?」と不安になりました。訪問リハビリやデイサービスの連絡帳に書いてある母の体温を見るときも、ドキドキしました。母に「今日の体調はどう?」と、毎朝聞きました。

わたしの都内の生活は、会社員ではないので満員電車に乗らない、人との接触もない、夜間の外出もしない引きこもり都民です。感染リスクはかなり低いのですが、連日の報道を見てしまうと、どうしても不安になります。

わたしが感染源になれば、お世話になっている訪問介護、看護、訪問リハビリの医療・介護職の皆さん、そのご家族、デイサービスの利用者さんにご迷惑をかけることになります。母も高齢者なので、重症化のリスクもあります。

3月末時点で家族とこの事態を想定して話し合っていたのですが、念のため遠距離介護を中断することにしました。

コロナ帰省・コロナ疎開なるものが

3月末と違う状況のひとつに、生活しづらい首都圏を脱出して帰省する、コロナ帰省・コロナ疎開なる言葉が現れました。

そういった人たちと遠距離介護をしている人を一緒にして欲しくはないのですが、未だ感染者ゼロという奇跡を演じている岩手の方からみれば、リスクのある人との接触はとにかく避けたいという気持ちは、よく分かります。

正直なところ、こういった方々が現れるとは思っていませんでしたし、なんか遠距離介護もしづらくなったな…そう思います。

遠距離介護の中断で懸念されること

1番の不安は、認知症の母の生活習慣が変わってしまうことです。

訪問介護や看護があれば、母は「最低限の」生活を送ることはできます。しかし、わたしにしかできないことがいっぱいあります。

特に母の自立を促しながら、少しでも認知症の進行を遅らせようと7年やってきました。時間がかかってもラーメンを作ってもらったり、目玉焼きを作ってもらったり、必要以上にリンゴをむいてもらったりして、母の習慣を失わない努力を重ねてきました。

もし長期化して、半年近く盛岡に帰ることができなければ、せっかくキープしてきた母の習慣が失われてしまうかもしれません。そうなってしまわないよう、離れていてもできる工夫を考え、実践して今の状態をキープする手段を考えます。

状況は常に変化しており、今のところ緊急事態宣言が開けた直後に帰省すべく、新幹線チケットは予約してあります。さて、帰省できるかどうか・・・終息を祈るのみです。

今日もしれっと、しれっと。

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12 件のコメント

  • くどひろさん、こんにちは。
    遠距離介護、今月でちょうど2年になりました。いつも参考にさせていただいてます。

    先週、6日のもの忘れ外来受診に合わせて、だいぶ迷ったあげくに帰省しました。
    翌7日、緊急事態宣言の前に帰京したのですが、9日木曜日になってケアマネさんから
    連絡があり『7都府県から帰省した人と接触した人は介護サービス利用を2週間控える』
    ことになってしまいました。

    母はひとり暮らしです。身体は問題なく認知症だけですが、デイサービスもヘルパーも
    停止されて、まだあと10日間を乗り切らなくてはなりません。
    あらかじめ分かっていれば、もう少し準備もできたのに… 
    毎日電話していますが、不安でしかたありません。何度説明しても初めて聞いたような
    反応をする母は、コロナに対する不安もなさそうで、それだけが救いです。

  • ゆうこさま

    いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!

    なんと!そんな連絡があったのですね!ケアマネさんも前もって伝えてくれればよかったのに!という感じですよね。
    不安な気持ち、本当によく分かります。

    うちの母も同じで「志村けんが亡くなったって」と、初めてのニュースを聞いたかのように、2日間呼ばれ続けました。

  • くどひろ様
    本日、初めてくどひろさんのページにたどり着きました。
    私は埼玉在住54歳で、新潟の両親(父:要介護1、母;物忘れ外来受診中)の遠距離介護1年生です。昨年末から母が料理が出来ず、炊飯器、レンジのワンクリックすら絶望的な状態です。電話による遠隔サポート、ヘルパーさんの料理補助で、何とか日々をしのいでいます。施設も見つかったのですが、父が家から離れません。もうなにをしたらいのかわかりません。お互い、頑張りましょう。

  • さとしさま

    ブログにたどりついて頂き、ありがとうございます!

    遠距離介護のノウハウを本やブログに書いて8年目になりますが、いろいろ態勢を整えてきたおかげで、この状況でも持ちこたえています。
    さとしさまも、がんばりすぎずに(←わたしのキーワードでもあります)行きましょう!

  • はじめまして。私は大阪在住の岩手県人、ぽんこと申します。
    岩手にいる両親の遠距離介護をはじめた矢先、コロナウィルス絡みで私も帰省を断念し、苦しい日々を送っています。
    どうしてここまで悪いことが重なるのかと絶望の淵に立たされる中、くどひろ様のブログに救われております。
    ありがとうございます。

  • ぽんこさま

    ブログ読んで頂き、ありがとうございます!
    大阪と岩手ですか!本当に遠距離ですね。

    離れているとできることは限られてしまいますが、それでもやれることをやるだけですよね。
    これからもよろしくお願いします!

  • こんにちは
    私も 盛岡 遠距離介護 中断中です。
    GWも 今年は行かないことにしました。

    コロナ終息後
    あなた どちら様ですか?と言われないように
    LINEのビデオ通話で 時々話します。
    LINEの出来るヘルパーさんがいるとき見計らってですので タイミング重要ですけどー

  • ひみつのアッコさま

    やはり中断しましたか!奇跡の岩手県には、不要不急の外出でなくても行きづらいですよね。
    分かります。しばらく会わないと、忘れてしまうような不安に襲われます。

  • 初めまして。
    義両親の遠距離介護を初めて2年になります。ブラックナースと申します。
    以前より、ブログを拝見していて色々と参考にさせていただいておりました。
    我が家も青森の義両親(義母80歳入院中、義父85歳1人暮らし)で、月1回介護帰省していましたが、3月末以来中止しています。
    義母は、入院(統合失調症要支援1)しているので良いのですが、義父は介護認定さえ受けさせてもらえず、親戚やご近所の方々にお願いをして、様子を見ていただいています。GWには帰省しようと思いましたが、村より規制自粛してほしいと、言われ・・・いつまでそうすれば良いのか・・・
    これからもいろいろ参考にさせて頂ければと思います。
    よろしくお願いいたします。

  • ブラックナースさま

    ブログを読んで頂き、ありがとうございます!

    この記事のコメント(ゆうこ様)にあるとおり、『7都府県から帰省した人と接触した人は介護サービス利用を2週間控える』と言われるケースもあるようですね。
    そうなんですよね、いつまでこれが続くのか私も不安です。今後ともよろしくお願いします!

  • 初めまして
    私は東京在住、
    盛岡に母が一人で住んでいます
    だいたい2ヶ月に1回のペースで帰省しています
    母は86歳で認知症の症状はありませんが持病が年々増えてきています
    薬の管理や病院への付き添い、草刈や雪かき、
    そして何より、大きなお風呂に行ったり外食をしたり
    たくさん話すことが目的になっています
    それがコロナの影響で行けなくなり不安でいっぱいです
    母は携帯電話を持っておらず苦手だからと拒否します
    顔を見て話すことができるものを模索中です
    よほどの信頼がないと無理かもしれませんが
    東京、盛岡それぞれで同じ悩みを持つ人同士、
    協力しあって見守る事はできないものか、、、
    と考えてしまいます

  • SUMIさま

    コメントありがとうございます!
    わたしとほぼ同じ境遇ですね!

    6/29より盛岡におりますが、移動するまでのプロセスをすべてブログ記事に書いてありますので、そちらもよければご覧ください。
    (コメントも合わせて読んで頂けると、他の盛岡の方の状況も少し分かります)

    ご実家にネット回線があれば、スマートディスプレイを使えば顔を見て話す解決方法のひとつかもしれません。

    コロナ禍においてはやはり、よほどの信頼がないと他の家の見守りまで手が回らないように思います。もし介護保険サービスをご利用であれば、それが人による1番の見守りにはなると思います。

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    ABOUT US

    介護作家・ブロガー
    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。認知症の祖母(要介護3)と母(要介護2)のW遠距離介護からスタート、悪性リンパ腫の父(要介護5)の在宅介護も経験。東京と岩手を年間約20往復、遠距離在宅介護歴8年目の現役介護者。NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで介護の模様やブログが紹介される。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
    【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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