おすすめの象印の加湿器のポイントはカビとお手入れのしやすさ

EE-RM35 加湿器 象印

昨年、認知症の人にも安全なエコロジー加湿器をブログでご紹介しました。

エコ加湿 ミクニ

この冬も、この加湿器で行こう!と思ってました。ところが今年は、この6年の介護人生で最も寒い!11月から雪が積もって、12月も雪かきをしています。ここ数年の盛岡は正月も雪がなかったり、岩手雪まつりが雪不足のため中止になった年もあるくらいだったのに、今年はいつもの年と違います。(東京も寒いですよね・・・)

あまりに寒いので、居間のエアコンがフル回転中です。フル回転するということは、部屋の湿度がどんどん下がって、カッサカサな部屋になっています。エアコンがいかにカッサカサを生み出すか、再び家電ライターの藤山哲人さんの文章を引用します。

エアコン暖房は、運転直後からグングン湿度が下がり、3時間の間に17%も乾燥した。かたや石油ファンヒーターは、湿度の減り方がゆるく3時間運転してもエアコンの半分程度の9%しか乾燥しなかった。
引用元:http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/fujilabo/625990.html

カッサカサの部屋になると、うちの母は「顔がピリピリする」と毎日言い出します。さらに、医療・介護職の方々が出入りするので、どこからかインフルエンザウィルスを持ち込むかもしれません。湿度を50%以上にすると、インフルエンザウィルスは死にます。それで悩んだ挙句、エコロジー加湿器は寝室に移動し、居間には新しい加湿器を購入しました。

加湿器のタイプは3種類

加湿器は加熱式、気化式、超音波式の3タイプが存在します。購入の際に重要視したのは

  1. 部屋の温度を下げない
  2. カビをまき散らさない

ここでした。ヨドバシカメラの店員に聞くと、超音波式と気化式は部屋の温度を下げるとのこと。築50年近い家の居間は隙間だらけで、すぐ寒くなります。加湿器で部屋の温度を下げるなんて、極寒の盛岡ではあり得ません!

またメンテナンスをきちんとしないと、カビをまき散らすことになることが分かりました。加熱式はこの2つをクリアしているのですが、思いっきり蒸気が目に見えるので高温で危ない、そして電気代がかさむというデメリットもあります。

悩んでいたのですが、素直にヨドバシカメラ店員のオススメ&Amazon加湿器ランキングで人気の機種を選ぶことにしました。

うちで買った加湿器はこれ!

デザイン的には最悪と思いましたが、うちの条件の中で店員さんオススメだったのが、この象印のスチーム式加湿器「EE-RM35-WA」です。そもそもフィルターがないので、交換不要です。

そしてクエン酸を投入すれば、洗浄完了という手軽さです。もう一つ、和室8畳、洋室13畳という広い部屋に対応した「EE-RM50」もありましたが、うちの今は和室6畳なので小さいほうを買いました。

さらに新しくEE-DC50-WAを購入し、こちらは東京の家で使っています。12月に購入した際には、すでにヨドバシカメラでは売り切れ状態で、他店も軒並み在庫がありません。特にグレーは品薄で価格が高騰していたので、ネットで若干割高にはなりましたが、白のほうを無事購入しました。

残念ながら、認知症の母は手出しできない

象印の昔からの電気ポットに似ているので、ひょっとしたら母も使いこなせるのでは?と思ったのですが、やはり認知症の母には新しい電化製品は使いこなせませんでした。そして目に見えるほどの蒸気が出るので、

あんた、これ天井から水がタツタツと落ちてくるんじゃないの?

くどひろ
ほら、天井見て!シミなんかどこにもないでしょ?

あら、そうよね

この会話のラリーを、1日3回以上、1か月近くやってます。熱い蒸気が出ますし、電気代はたぶんかかります。1日数回、水の補充が必要、蒸気が出るまで10分以上時間がかかるなどなど不便なところもありますが、それでも加湿力はハンパじゃないです。認知症の方向けの商品ではないと思いましたが、強力にカラッカラな部屋になるので、それに対抗するにはこれしかなかった・・・という感じです。

あとは、母は入れ歯のカビが原因でセキをしたこともあったので、カビに対しては少し過敏に反応するタイプかもしれません。なので、加湿器がカビを発生してはいけません。

74歳にもなると、ちょっとした風邪から寝たきりになってしまったり、一気に認知症が進行してしまう可能性もあります。介護できる相手が母しかいなくなってしまった今、あの時きちんと加湿しておけば・・・なんていう後悔はしたくないので、この商品を買って正解だったと思っています。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか