わたしが2018年に講演した回数と来て頂いた総人数

2018年は、急に講演会の依頼が増えた年でした。
合計13回の講演を行ないまして、約1200人の方にお話を聴いて頂きました。

やはり認知症・介護への興味・関心、そして不安を持っていらっしゃる方が多いので、これだけ集まるのだと思います。わたしの名前だけでは、こんなに集められません。

そして講演を聴きに来てくださった方が、講演会終了後に「うちでも講演を」と言ってくださるケースが多く、数珠つなぎになりました。2018年の正月時点では、ほとんどオファーがなかったことを考えれば、よくつながったと思います。

また、40代男性で認知症介護、遠距離介護、息子介護、孫介護を経験している、介護離職2回していて、40歳までふつうの会社員、本を書いているなどレアキャラ講師として、オファーを頂くこともありました。

ある場所で行われた講演会で「何をご覧になってご参加されましたか」という参加者アンケートで、1位が「ブログ」だったことがあって、あれには驚きました。出版記念イベントを除けば、普通はあり得ない結果です。

講演テーマの1番人気は、認知症介護です。次は男性(息子)介護、その次が介護と仕事の両立という順番でした。

その13回の中で、いくつか印象に残った講演会(誰でも参加者できるもの限定)でご紹介します。

面白かった講演会

わたしは介護家族なので、参加者のほとんどがその地域の住民の方です。ところが、静岡県裾野市や神奈川県横須賀市の講演では、しれっとお医者さんが市民に紛れて会場にいて、わたしの話を聴き、ふつうに質疑応答では質問してくださいました。

地域包括ケアだ、医療と介護の壁が突破できない・・・たくさん議論を重ね、会議室で頭を悩ませている方々を見かけることがあるのですが、そういうの関係なく、しれっとやっちゃう町があるんですよね。

もちろん1回の講演ですべてが分かるわけではないのですが、檀上に立つとその町の空気感がだいたい分かります。わたしの講演前の挨拶、その町の取組みを紹介したスライド、配布物、そういったものから「熱量」を感じ取れます。

裾野市に行ったときに思ったのは、裾野市介護家族の会の人数は、周辺地域の大都市よりも多く、町の人口の多さと講演会の参加人数に、関連性がないことも分かりました。

横浜市神奈川区では主催者からの依頼で、介護と子育ての両立「ダブルケア」を、講演で少しお話ししました。小さいお子さん連れの専用席も設けて、ベビーカーも持ち込んで面白い取組みだったのですが、介護の講演で、若い世代を集めるのは難しいことを改めて認識した講演でもありました。(他地域よりは断然若かったけど)

直近の佐賀の講演は「息子介護」という、かなり狭いテーマだったのですが、男女問わず来て頂きました。講演が大学の単位取得になるって、すごくいいですよね。会社の昇進条件のひとつに、介護の講演を聴くってのを加えて欲しいです。

個別の企業や団体でお話しさせて頂いたすべての講演に、いいエピソードがありました。本当は書きたいのですが、そこは止めておきます。

同じ講演タイトルなのに内容が違う5つの理由

わたしの講演会に2回来てくださった方から「この前と内容がだいぶ違うわね」と言われました。

認知症介護の講演でタイトルが同じであっても、内容は毎回違っています。(共通部分はもちろんありますが)その理由は、下記5つです。

  1. 主催者側から盛り込んで欲しい内容の依頼がある
  2. 想定される参加者の世代が違う
  3. 参加された方のアンケート結果を読み、修正を行う
  4. 主催者が地方自治体か、そうでないか
  5. 講演時間が60分、90分では全く内容が違う

参加者が若く、自治体系でない講演ほど、刺激というかスパイスを入れた内容にしています。

次回の講演のご依頼をしてくださった皆さまへ

講演会後に名刺交換をさせて頂いて、「今度はうちで講演をお願いします」と言ってくださる方がとても多く、本当にありがとうございます!

しかし、まだご連絡がないところが結構ありまして、社交辞令だったのかも・・と思ったりもしております。あ、言葉だけでも、十分うれしいです。

1年先、半年先の講演オファーを頂くこともあります。天候によるのか、9月から11月に講演が集中しがちです。2019年の後半は余裕がありますので、気軽にオファーください!

ご参加頂いた方でこんな出会いがあったという話もいっぱいあるのですが、こちらは今度書くかもしれないし、書かないかもしれないし・・・

2019年1月は札幌と越谷で講演があります、皆さまよろしくお願いします。

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか