集中力を維持するための3つのテクニック

集中

皆さんは、集中力をどうやってキープしていますか?

わたしが集中力を高める必要があるシーンは、本の執筆です。7月29日(水)発売の新刊『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』(翔泳社)は1年以上書き続けたので、集中力の維持が本当に大変でした。

そもそも集中力のないわたしが、どうやって集中力を維持し、本を完成させたか?次にご紹介する3つのテクニックを使いこなしました。

ポモドーロ・テクニック

ポモドーロ・テクニックについて、NEWSWEEKから引用します。

仕事や勉強、家事などのタスクを25分間続けた後に5分の休憩を取り、そのサイクルを最大4回続けるという時間管理術のことだ。

引用元:https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2019/03/post-11867.php

わたしはここまで厳密にポモドーロ・テクニックを実践していませんが、人間は集中力を維持できない生き物と初めから考えています。だから仕事を細切れにして、集中力を維持するという意識で本の執筆をしました。

わたしの場合は、元気なときは60分~90分頑張って書き続けるのですが、だんだん弱ってくると30分、20分置きに休みを入れ、他のことをやってから本の執筆に戻るようにしていました。

お店(場所)を変える

ある居酒屋でお腹いっぱいになった人が、次の居酒屋に行くとなぜかお腹に余裕ができ、また食べられるようになるという実験を、昔テレビで見ました。

確かに言われるとそうかも!と思い、このテクニックを応用して、集中力維持に使っています。

わたしは本の執筆を、コロナの前は主にカフェでやっていました。原稿を書き続け、煮詰まると次のカフェに場所を変えるようにしていました。するとあら不思議、環境が変わって集中力が復活するのです。

コーヒー代はそこそこかかるのですが、集中力が維持できて、書き続けられました。その中でも、原稿締切直前の追い込みに利用したのが、東京・両国にある江戸遊です。江戸遊は、スーパー銭湯というか、温浴施設です。銭湯なのに、「湯work」というコワーキングスペースがあります。

元々湯船やサウナ室だったお風呂場を改造して、仕事スペースを作ったので、元サウナ室にホワイトボードがあって会議室スペースになっていたり、浴槽のへりが机になっていたり、個室シャワーのところにクッションが置いてあって、見上げると水の出ないシャワーヘッドがそのまま残っていたりします。

わたしはオープンと同時に江戸遊に行って、まずお風呂に入ってリフレッシュします。館内着に着替えたあとは、パソコンを持って「湯work」へ。執筆に煮詰まったら、またお風呂へ入ります。これを何度も何度も繰り返すことができるので、無限に仕事ができちゃうという恐ろしい場所です。

会員デーに行くと、2150円(税込)。都市部のおしゃれなスーパー銭湯で考えれば、まあ普通の値段なのですが、カフェよりは高いです。これだけのお金を払っているのだから、真剣に執筆しないといけなくなり、自分をお金で追い込みました。

今度、執筆とか関係なく、ゆっくり6種類のお風呂に浸かりたいです。

ツァイガルニク効果

最後は、脳科学者の中野信子さんが紹介していた方法です。

やり切ったことよりも達成できていないことのほうが、より強い印象として残るという現象を、「ツァイガルニク効果」と呼びます。そしてじつはこれ、集中力が高いといわれる人ほど実行している方法でもあります。

引用元:https://diamond.jp/articles/-/214873?page=3

あえて切りの悪いところで作業を止める。わたしならば、章終わりまで到達しないところで、ぶった切って休憩します。そうすると、途中で止めたところの作業が気になって、次に始めるときも集中力が維持できるという方法です。

わたしは程よい小さな達成感を欲するタイプなので、ある程度のキリの良さは求めています。ただ、本の制作する編集の方、他の作家さんから見れば、なぜその中途半端なところで、作業を止める?と思うはずです。

ツァイガルニク効果は、本の執筆以外にも使っています。例えば、家事と執筆がタスクとしてあった場合、家事→執筆→家事→執筆みたいな感じで、それぞれのタスクを完全に終わらせずに、少しずつ残してぐるぐるタスクを回すようにしています。

中途半端に仕事が残っていて、気持ち悪い部分もあります。時には完全に終わらせてしまうこともあります。厳密にルールを決めているわけではありませんが、集中力の維持のためによくやっています。

皆さんはどうやって集中力を維持していますか?

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか