シニア世代のコロナ禍のネット事情が興味深かった!

シニア タブレット スマホ

世代を補正して人と接する

20代~70代まで、幅広い世代の皆さまとお仕事をする機会があります。

そのとき、わたしが持っている世代へのイメージが間違っているため、毎回補正をしています。10代、20代ならば世代を1つ進め、40代以上ならば世代を1つ戻します。

10代ならば、20代の感覚で接し、20代ならば、30代の感覚で接する。50代ならば40代の感覚で接し、70代なら60代の感覚で接します。

若い世代は自分が思っている以上に大人で能力が高いと思っていますし、シニア世代は自分が思っているより若々しくて衰えていないと考えます。

自分が20代のとき、こんなに仕事ができなかったのに、今の20代はしれっと仕事をこなします。わたしの知ってた70代はスマホやネットなんて興味なかったのに、SNSをいとも簡単に使いこなします。

もちろん個人差は相当あるので、当てはまらないこともありますが、初対面の場合はこの補正を必ず行っています。

おそらく若い世代は、わたしの若い頃よりも圧倒的に情報量が多く、自分が鼻を垂らして過ごしていた時間をあっという間に駆け抜け、人生をショートカットして成長しています。一方のシニア世代も情報量の多さから健康への意識が高く、いつまでも若々しいのだと思います。

なんてことを考えながら、ネット記事を眺めていたらシニア世代のコロナ禍の行動のこんな記事を見つけました。

シニア世代のコロナ禍のネット事情

60歳~79歳の男女10,000人を対象に、モバイル端末の所有について聞いたところ、モバイル端末の所有率は92.9%。メインで利用しているモバイル端末の内訳は、スマートフォンが77.0%、フィーチャーフォンが17.3%となりました。2019年の調査から8.5ポイント増加。調査を開始した2012年と比べると64.3ポイント増加と、シニアのモバイル端末の所有が変化していることがわかります。

引用元:https://mmdlabo.jp/blog/detail_1882.html

もはやシニア世代もスマホが当たり前になっています。シニア世代の携帯といえばらくらくホンを思い出す方も多いと思います。確かにらくらくホンもガラケーから、スマホに変化しています。

さらにスマホを使って、シニア世代は次のようなことをしているそうです。

外出自粛期間中にスマートフォンで新しく始めたこと・頻度が増えた行動を聞くと、オンラインショッピングや家族・友人との音声通話、ゲームが上位にきました。筆者自身、オンライン帰省をするためにシニア世代の両親にアプリの操作方法を教えたところ、スムーズにビデオ通話を行うことができました。数日後には母から、「これなら私ひとりでも上手くできそう。今度は友人と試してみる」という連絡を受けました。

引用元:https://mmdlabo.jp/blog/detail_1882.html

シニア世代がスマホをいじるきっかけの上位は、家族のススメによるものだそうです。

さらに、三井住友カードのカード利用額に占めるのネット通販の割合を、20代から70代までの世代別に調べた結果を読んだところ、最も伸びた世代は60代でした。次いで70代、50代の順で伸びていました。コロナ禍でシニア世代のネット通販の利用が急激に増え、元々利用していた若い世代はそれほど伸びませんでした。

ネットで痛い目にあった回数が不足している?

シニア世代がネットに触れる機会が増えると、わたしのブログを読んで頂ける機会も増えますし、介護というテーマもマッチしているので、うれしいです。心配なことは、ネットによる詐欺やウイルス感染などです。

わたしのネットデビューは20代前半で、30年近くネットのお世話になっています。

会社員時代、「工藤、この画面どうなっているんだ」と上司に呼ばれ、理由を探ってみるとこっそり「エロサイトを見てしまった」と。今でこそ会社でエロサイトを見る人はいないと思いますが、数十年前ならあり得る話。

大量のブラウザが立ち上がったパソコンを生で見たことがなく、圧巻の光景に思わずケラケラと笑ってしまったのですが、誰もがこうしたネット上の失敗はあると思います。

そうした失敗を繰り返して、ネットリテラシーが身に付くと思っています。セキュリティの大切さや二段階認証の大切さに気付くのですが、シニア世代はそういった失敗が少ないままネットに触れるように思います。

ちなみに認知症の母はガラケーを使っていますが、つい先日修理サポート終了のお知らせが来ました。最近は携帯を携帯しないことも多く、スマホへの移行は考えていません。マメに充電できませんし、母は携帯を必要と思ってないので、おそらく常に充電切れ状態になると思われます。今の携帯が壊れたら、中古携帯を購入するか、固定電話で頑張ります。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか