天井や壁がミシミシ鳴る古い実家の家鳴り

遠距離介護中、岩手の実家の天井や壁から聞こえる「ミシッ、バキッ」っていうあの音。家鳴りと言うそうで、母の反応がきっかけで急に気になり始めました。

何なの、この音。あれが落ちてくるんじゃないの?

あれとは、エアコン。母がいつも居る場所の真上にあるので、怖いと感じるようです。最初はあの奇怪な音を何とも思わなかったわけですけど、冷静に考えると昭和42年に建てた家で築56年も経ってちょっと怖いなと。それで家鳴りについて、調べ始めました。

家鳴りの原因

家鳴りの原因の一部は下記です。

  • 建材が湿度や温度によって膨張・収縮する
  • 家の傾き
  • 新築は馴染むまで家鳴りすることも
  • 家具の配置による床のゆがみ

家鳴りを台所でカップ焼きそばのお湯を捨てるときに鳴る、ボコッていうあの音に例えてらっしゃる方もいらっしゃいました。

新築の家も家鳴りするのは驚きでしたが、調べるとほぼリフォーム業者に相談しましょうのページにたどりつきます。リフォーム業者への連絡、正直怖いです。とんでもないハズレを引きそうで。

そりゃお金があるなら、リフォームしたいですよ。だけどデイサービスやヘルパーさんに毎月支払う必要があるので、リフォームまで手が回りません。もっというと急に実家が不要になって、母が介護施設に入る可能性だってあるわけです。

お金をかけずにできる対策はないかなと調べていたら、家具の配置を変えてみるって話があって、それならできるかもと思ってやってみました。

特に気になる家鳴りの場所

居間の天井の家鳴りがひどい気がしました。

それで何年も前からやっている親家片(親の家を片づける)を、居間の天井裏から重点的にやってます。母が元気な頃、天井裏にあらゆるものを片づけていたので粗大ごみだらけなんです。もし地震で落ちてきたら、母もわたしも終わりです。

実家の天井裏は立って歩ける不思議な構造で、この前柱の上に重ねて置いてあるベニヤ板の上を歩いていたら急に穴が開き、1階の天井を突き破って落下。下半身だけ出たところで止まって、柱につかまって難を逃れました。

盛岡市のゴミ辞典を見ながら大きい椅子やガラス戸などを捨てたのですが、サイズ的にギリギリ無料で回収されるものばかり。でも本当に無料で持って行ってくれるのか、違反ゴミになるのかドキドキしていましたが、大丈夫でした。次回の帰省のときもまた片づけます。

家鳴りの優先順位は実は高いのかもしれないんですけど、騙しだまし使って何とかならないかなってのが、本音です。要介護4にもなると介護のお金をどこに使うのかちゃんと考えないと、最期まで持ちません。やっぱりデイサービスやヘルパーさんへの支払いが、中心になりますよね。

音声配信voicyの最新回は、最近あった母の昼夜逆転のドタバタです↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか