グリーン車で移動した遠距離介護で得られた3つの気づき

先日、東北新幹線のグリーン車を利用して帰京しました。

グリーン車を利用した理由は2つあって、1つはお盆シーズンだったからです。いつもはえきねっとを使って、運賃が25%offになるチケットを1か月と1週間前にしっかり予約して、交通費の節約に努めています。

しかし繁忙期であるお盆や年末年始は、この割引チケットが予約していても取れません。お盆のピークは少し過ぎていましたが、それでも通常料金の席になるだろうと思い、だったら次の理由を使っちゃえ!となりました。

2つ目の理由は、JR東日本のポイントサービスJREポイントによるアップグレードです。わたしは東北新幹線に何回も乗りますが、確か4年前くらいからJREポイントがつけられるようになりました。

駅ビルの飲食や買い物でもポイントがつくのでせっせと貯めていて、そのポイントがたまっていたので3500ポイントを使って、普通車指定席からグリーン車にアップグレードしました。

グリーン車で移動して得られた3つの気づき

以前、興味があったのでグランクラスに1度乗車した経験があります。あれに乗ってしまうと、グリーンに乗っても感動も気づきもないと思ったのですが、しっかり気づきがありました。

1つ目は、移動疲れの軽減です。指定席は座席が1列に5席ありますが、グリーンは4席です。座席にゆとりがあり、電動のレッグレストまでついています。手すりの幅も広いので、隣の人と一定の距離を保てますし、手すりの争奪戦もありません。そして、通路も人の行き来がありません。

あとは座り心地も違うので、2時間ちょっと座りましたが、指定席の時と比べると移動疲れが半分くらいの印象でした。あれ、いつもより疲れてないと。

仕事で疲れた状態で遠距離介護に行かなければならない方なら、少しお金を払ってでもくつろいで移動したほうが体力回復できると思います。それくらいグリーン車での移動は、価値があると思いました。

グリーン車の幅の広い手すり

2つ目は、お仕事するのに快適だなと。東北新幹線にはビジネス専用車両『TRAIN DESK』がありますが、こちらは普通車指定席と同じです。よくあるのが、窓側の席でパソコンで資料を作成してたら隣に人が来て、仕事を中断せざるを得ないケースです。

隣の人も、くどひろのパソコンの資料なんか見てねーわって思われるかもしれませんが、特に講演会のパワポの資料は見られなくないので、隣に座ったらいつも仕事を止めます。グリーンなら2時間強の移動時間を、フルで有効活用できます。

3つ目は吉本の売れっ子芸人さんが、グリーン車で移動する意味ってこういうことなのかもと思いました。M-1とかで優勝してグリーン車に乗れるようになった話をよく聞きますが、体が資本の売れっ子芸人さんなら、移動疲れがないほうがいいパフォーマンスだせますよね。

これって、芸人さんだけの話ではないですよね。介護者だって移動で疲れていたら、介護にならないじゃないですか? 移動時間を有効に使うために、たまにはグリーン車の移動もありかなと思った話でした。

音声配信voicyの最新回は、足の小指を痛打する話に介護を絡めてみました↓

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか