音声配信では何度かご紹介しましたが、この介護ブログでしっかり取り上げたことがなかったので、ケアする人をケアする本屋『はるから書店』さんをご紹介します。
はるから書店のオープンのきっかけ
『はるから書店』は、街にある常設の書店ではありません。本屋さんの棚を借りたり、イベントに出店したり、オンラインでも販売している2023年にできた新しい介護の本屋さんです。
店主は小黒悠さんという女性で、20代後半から6年半、脳梗塞のお母さまの介護を経験されています。元図書館司書であり、現在は会社員。副業ではるから書店を運営しています。オープンのきっかけを、はるから書店のホームページから引用します。
私は以前、母の介護をしていました。20代でその生活が始まったとき、実は私は、自分がしている事が介護だとすら気が付いていませんでした。(略)
得られる情報が少なく、同じような仲間に出会うこともあまりない中で、私は本に助けられた場面が何度もありました。医療情報、リハビリや運動、食べやすい料理のレシピ、誰かの闘病記。もちろんネットにも情報はありますが、著者や編集者の手によって一冊に仕立てられた本には、独特の温かいまなざしと信頼感がありました。(略)
そんな経験をもとに、この本屋をオープンすることを決めました。
引用元:はるから書店「はじめまして」
わたしが2024年に伺ったときは、東京・東長崎にある『こころの本屋』さんに出張されていて、2時間近くお話をしました。その時の写真がこちら。

介護者がはるから書店を利用するメリット
ブログ読者の皆さんは、自分にあった介護の本をどうやって見つけますか? わたしはAmazonで探したり、書店の介護売り場に行ったり、ネット記事で見つけたりして購入します。
介護本の著者として思うのは、書店の介護売り場はだいたい店の奥か、エレベーターで上の階に行かないとありません。苦労して売り場に着いても今度はケアマネ、介護福祉士などの資格書、医療、介護の専門書などが多数あって、家族介護者向けの本はどれ? ってなります。
これでは、お目当ての介護の本に出会える確率は低くなります。しかしはるから書店は、小黒さんがあまたの介護本の中から、介護者向けの本をある程度選書してくださっているので、すぐ見つけられます。わたしも介護の新刊チェックは、はるから書店のサイトでしています。
またはるから書店で扱う介護の本は、すべて一等地に置いてもらえます。介護の本を書く著者として、こんなにありがたい話はありません。北海道から佐賀まで書店回りを10年以上してきましたが、こういう介護に特化した本屋さんはわたしが知る限り、他にありません。
また不定期で、『はるから選書便』というサービスがあります。アンケートに答えるだけで、介護経験者で元図書館司書の小黒さんが、自分に合った本を選書してくれます。
介護する人が、本で救われたり癒されたりするシーンをいっぱい見てきました。なぜなら自分の講演会でお会いした介護者の皆さんから、直接感謝の言葉を頂くからです。これがあるから、自分は本を書き続けているといっても言い過ぎではありません。
介護者の皆さん。こころをマッサージするような一冊を、ぜひはるから書店で探してみてください。大きく「やくだつ本」と「やわらぐ本」にカテゴライズされています。
また都内を中心に出張スケジュールもホームページ上で公開されているので、下記リンクで確認してもいいし、直接小黒さんに会いに行くといいかもしれません。
はるから書店と行う出版記念イベント
そんなはるから書店さんの小黒さんと一緒に、11月17日発売のわたしの新刊『工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント』(翔泳社)の出版記念イベントを12月13日(土)10時に行います。
場所は2か所あって、1か所ははるから書店さんが棚を借りている、東京・品川の不動前駅そばにあるフラヌール書店さん。もう1か所はオンラインの開催です。フラヌール書店さんは少人数でこじんまりと、オンラインは顔出し不要、匿名参加もOKです。
この介護ブログには絶対書けない介護の話や、音声配信でも話せない介護の裏側について、オフレコトーク満載で小黒さんと話したいと思っています。世に出せない13年分の介護の話が蓄積していまして、どこかで話したいと思っておりました。
すでにイベントへのお申込みや本のみの予約購入を頂き、ありがとうございます!まだ席はありますので、お早めにお申し込みください。今回、はるから書店さんでのご予約は送料無料なので、Amazonや楽天で購入するのと変わりません。
こちらからお申込みの方に特典あります!
今日もしれっと、しれっと。



























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