認知症治療コウノメソッド実践医にたどりつくまで

ある本がきっかけで、コウノメソッドを見つけた!

今までいろんなお医者さんや公共の認知症相談を回り道して、結果コウノメソッドにたどりついたという話をしてきました。

たくさんの認知症の本を読み比べ、「この本いい!」 と思った著者が、名古屋フォレストクリニック院長の河野和彦先生で、その先生の治療方法(コウノメソッド)をインターネットで見つけ、さらにメソッドを実践する 「コウノメソッド実践医」 が全国にいる事を知りました。その時、いい!と思った本がこちら↓

完全図解 新しい認知症ケア 医療編 (介護ライブラリー)

完全図解 新しい認知症ケア 医療編 (介護ライブラリー)

河野 和彦, 東田 勉
3,200円(11/21 10:30時点)
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「地方都市」という医療機関の数や質のハンデもあったので、見つけた時は宝箱見つけたような錯覚に陥りました。

どんなにいい本だと思っても、どうしても自分で調べてみないと気が済まないタイプなわたしでして、認知症のご家族であれば、介護する側がやっぱり納得しないと前には進めないと思うんです・・・ハイ。

調べていて一番キャッチーだったのは、

『日本で一番アリセプト(認知症のお薬です)を、処方している先生』

という・・・でも、このキャッチーワード一瞬こうも思うんです。

『大量にアリセプトを処方しているだけじゃないの?』 って。 

さらに調べていくと、「コウノメソッド」 は患者さんひとりひとりに対して、薬の用量を微調整します。しかも一般的な処方の半分とか、3分の1というケースが多いので、薬を少なく出しているのに日本で一番アリセプトを出している ということは、どれだけの患者さんを診てきたんだ??ってことになります。

ここまでで十分でしたが、念には念を。実際にコウノメソッドを読んでみる事にしました。でド素人な私が読み始めると、ますます引き込まれる事になりまして・・・このページの最後にコウノメソッドの入手方法、実践しているお医者さんの検索について記載しましたので、ご活用ください。

胸につきささったコウノメソッドの一文

  • 世の中で最も認知症を知らないのは、医師である
  • 医師を育てるのは、患者や家族である。肩書のある医師でなく謙虚な医師を選べば、道は開ける
  • インターネットの普及した現在、素人の知識を見くびってはならない
  • 認知症を治療できる医師は個々に選ぶ必要があり、国立だからいいだろうと紹介するのは犯罪である

メソッドでささるポイントは、人それぞれだと思います、わたしの場合はどうしてもかかりつけ医が信用ならかったのと、自分でいろいろ認知症の本を読み始めていたので、それこそ 『素人の知識を見くびらないで』 という、根拠のない自信がありました。

未だに実はド素人の域ですが、いきがってまして・・・ また、いわゆる大学病院というステータスで病院を決めようとしていたので、このメソッドを読んだ時には、『そっかぁ、ブランド志向で医者を選んじゃだめなんだな』 と。そしてこの時、自分主体で認知症に立ち向かわないと!って、思えるようになったのでした。

コウノメソッドを実践している病院が、近くにいるか探してみる!

こちらのコウノメソッドは、一般の方でも簡単に入手することができます。

名古屋フォレストクリニックのトップページにこのコウノメソッドが、PDFファイルであってダウンロードが簡単にできます。また、全国にいるコウノメソッド実践医と呼ばれる、このメソッドを使われているお医者さんの検索は、病院ページから可能です。

このサイトで偶然近所の 「コウノメソッド実践医」 を見つけ、早速そちらの ものわすれ外来 に電話しました。

電話した際に出た病院の方が、じっくり私の話を聞いてくれた事にまず驚き、ものわすれ外来自体が決められた曜日と時間だったので、約3週間先(自分が遠距離介護でタイミングが合わない&予約でいっぱい)の予約を取る事にしたのでした。

認知症の症状は、身近な人に強く出る という法則があり、この法則から考えるとお医者さんが家族の話に耳を貸さない場合、別のお医者さんを検討するのもありじゃないかと。

電話の段階でかなり詳しく聞いてくださったので、コウノメソッド実践医にますます期待を膨らませ、いざ受診ということになるのでした。 コウノメソッドの核となるサプリメントについては、下記を参考にしてください。

お薬カレンダー
コウノメソッド関連書籍については、この本を読めば大丈夫!認知症の書籍ランキング・ベスト7とは? を参考にしてください。

今日もしれっと、しれっと。

<追記 2013.11.30>
こちらの記事がなんとドクターコウノの認知症ブログ、介護通信 2013年10月21日に紹介されました!ブログお引越しにより消えました(泣)


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

コウノメソッド実践医に91歳の父を見て頂きました。脳梗塞と軽度の混合型認知症と言う事でnewフェルガードLAと頚動脈プラークに効くと言うサプリを勧められました。一ヶ月で20,000弱かかるので少ない年金生活の父にはなかなか厳しいとお話した所、「お金はお墓には持っていけないよ」「僕はお金には執着しないから・・」と言われとても傷つきました。
結局サプリを売りたいだけ?と思ってガッカリしています。そういう人もいると言う事も
知って頂きたいと思いコメントさせて頂きました。

ミミズさま

貴重なコメントありがとうございます。

ミミズさまのような方もいるという事を分かったうえで、コウノメソッド実践医は探しました。メソッド自体も、サプリもネット上で賛否両論あ
りますよね・・・地方都市という少ないチョイスの中で、今はベストな選択をしたなって思って継続中です。他の病院の対応があまりにひどすぎ
たというのもあります。メソッド以外にも病院自体(お医者さんも看護師さんも)が素晴らしいというのも、偶然とはいえラッキーでした。

認知症が根治する病気ならば、わたしもミミズ様もいろいろ苦労しないのになって思います。介護生活頑張ってください!

浜松市内でコウノメッソッド実践医をご存知ないでしょうか?
よろしくお願いいたします。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか