わずか2週間で症状が急変した認知症の母に、コウノメソッド実践医によるグルタチオン点滴(ソルコセリルも)が開始されました。コウノメソッド2015で注目されているグルタチオン。そのきっかけとなった症状がこちら。
・歩行が困難になった
・食欲、やる気が急になくなった
・尿失禁がある
母はシャルコー・マリー・トゥース病(CMT病)という、手足の筋肉が萎縮する病気です。進行はものすごくゆっくりで、10代で発症した母はすでに60年以上病気とつきあってますが、それでも急に悪くなることはありません。
そう考えると、急激に変化したのは認知症の悪化と判断できます。ただ、CMT病は認知症以上にまともに診てくれる先生がいないので、せめて自分だけはCMT病の視点も持っておこうと思っています。
グルタチオン点滴を使った理由
受診中に質問する時間がなかったので、ここからは推測です。コウノメソッド2015の中に、こう書いてあります。
平成26年1月からグルタチオン点滴について認知症ブログで紹介しているとおり、パー キンソニズム、小脳失調などの歩行障害に劇的な効果があるため、原因不明の歩行障害には、 タンデムゲイトの検査も行っていただきたい。排尿障害もあればMSAである。
歩行障害と排尿障害(尿失禁)が母に当てはまるので、グルタチオンを選択したのかなと。タンデムゲイトは一直線歩行のことで、MSAは多系統萎縮症です。ちなみに母は認知症の発症前から、まっすぐ歩くのは難しい状態です。
ドクターコウノのブログにも、グルタチオン+ソルコセリルの組み合わせで活気が戻ってきたり、短時間で歩行障害がなくなった症例がたくさん紹介されています。コウノメソッド2015の中のグルタチオン注射の効果を引用します。
適応症:パーキンソン病、あらゆる認知症、難病、自閉症スペクトラム症、健常者の倦怠感 など。背部筋痛、腎症の蛋白尿、肝機能、膠原病、線維性筋痛症、喘息(ステロイド節約効 果)なども効果がある。有効期間:効果持続は2日から2か月と個人差が大きいが、おおかた4日間が多い。60% が15分間の点滴終了直後から改善は明確にわかる(歩行やアパシー)
グルタチオンと同時にやる気、記憶、歩行能力などADL 全体が上がってくる貼り薬、リバスタッチも薦められました。しかし、独居の母が ”きっちり” 毎日貼ることができません。継続が大切な薬ということで、今の体制では諦めました。週1回の訪問看護で、グルタチオン投与が決まりました。
飲み薬の変化
<今まで> 朝・夜:フェルガードB 1包
<今回から> 朝:フェルガード100M・フェルガードB 1包
夜:フェルガード100M 1包
週1回のグルタチオン点滴
フェルガードは1日2包から3包に増え、フェルガード100Mに戻りました。
母が時間通り行動しないでごろごろしている姿から、ピックっぽさが消えてきたと私は判断してました。また、陽になるよりも、陰に振れていると感じていました。
そこでフェルガードBよりも、100Mのほうがいいんじゃないか?と考えていたところだったので、ここは先生と合致してよかったです。アルツハイマー寄りに戻ってきているんじゃないか?と思っています。
母の変化
コウノメソッド講演会でグルタチオン投与15分後に歩ける動画を見たので、母もうまくいけば!と思いましたが、うちは15分での劇的変化はありませんでした。
ただ投与から2時間後、レンタカーを返して家に帰ってきたら、玄関に迎えにきたのはびっくりしました。立つのがおっくうで、迎えにくることがしばらくなかったからです。十分即効性があるなと思いました。
グルタチオンで活気は戻ったけど、歩きづらさは変わりません。尿失禁は翌日はありませんでしたが、これもグルタチオン効果なのか、たまたまなのか不明です。
まだ結論は早いのですが、歩きづらさは認知症が原因ではないと考えているので、リハビリやケアプランの見直しで改善する方向でいこうと今のところ思っています。しかし、悪化する時は突然で一気ですね・・・、びっくりしました。
今日もしれっと、しれっと。
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