アルツハイマー型認知症に「カイコ冬虫夏草」の可能性とは?

認知症 冬虫夏草 カイコ

2015年7月5日放送、TBSテレビ夢の扉+で紹介された「認知症へ新たな挑戦 カイコ冬虫夏草(とうちゅうかそう)」という回を見てから2年が経過し、1か月分のサンプルを試す機会に恵まれたので、短い期間ではありますが認知症の母に試してみました。

当時放送されたTBSの公式サイトがこちらです↓

冬虫夏草
バイオコクーン研究所


1箱に60袋入で、1日2袋なので1か月分が入ってます。

冬虫夏草とは?

冬虫夏草自体は漢方の世界ではおなじみで、中国で古くから使われているものです。不老長寿や滋養強壮などに効果があるとされています。

岩手大学の鈴木幸一名誉教授は、カイコ一筋46年の農学博士。乾燥させたカイコのサナギに冬虫夏草の胞子の一種を寄生させて完成したのが「カイコ冬虫夏草」で、マウス実験では海馬の傷が修復したという結果も出ています。

夢の扉+にご出演されているのが、この鈴木教授です。

現在分かっている「カイコ冬虫夏草」の効果

2017年4月号「健康365」に載っている岩手医科大学神経内科・老年科教授の寺山靖夫先生の記事を引用します。

カイコ冬虫夏草を飲んだアルツハイマー型認知症の脳の髄液中のアセチルコリンが増加した(アルツハイマー型認知症の人はアセチルコリンが減少する)という研究結果があります。また介護者の声としては、

  1. 買い物の会計のとき、小銭で支払うことができた
  2. 表情が明るくなった
  3. 介護の手間が減って、らくになった

という結果が明らかになっています。

TBS夢の扉+公式サイトの未公開映像

販売している(株)バイオコクーン研究所の公式サイト

株式会社バイオコクーン研究所を鈴木教授が岩手県盛岡市に立ち上げ、このカイコ冬虫夏草の販売を行っています。Amazonでも購入が可能です。養蚕業が衰退していく中で「養蚕イノベーション」を起こそうとされています。

以前、訪問介護ならぬ「訪問かいこ」というニュースが話題になりました。高齢者の家でカイコを育ててもらってそれを企業が購入し収益を得ることで、認知症の方のリハビリにもなるというものです。かいこを使った介護の取り組みというのは、こういうところにも広がっています。

1か月母に試してみた結果

母はアルツハイマー型認知症ではなく、ピック病です。アルツハイマー型認知症に関しての研究なので、うちには当てはまらないかもと思いつつも、いつものチャレンジ精神で試してみたという前置きをします。

母の場合、新しいお薬や健康食品を試すと、1か月待たなくても何かしらの変化や兆候が見られます。「あ、鋭いこと言ったな!」とか「昨日のこと、覚えてたの?」とか。この1か月観察してみましたが、特に変化はありませんでした。本当は3か月くらい試すべきですが、すでに次のテストが控えていたので予定どおり終了しました。

1回4カプセルを1日2回飲むのですが、数が多くて母は飲みずらさを感じているようでした。Amazonレビューも20件近く載ってますので、そちらも併せてご覧ください。

冬虫夏草 カプセル

フランスの超天才経済学者のジャック・アタリ氏は、2030年ころにはアルツハイマー型認知症は治る病気に近づくと予見しています。それまではこういったお薬探し、健康食品探しをしていきます!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか