はじめに
成年後見制度という小難しい言葉がいけないんでしょうか?
認知症介護をしている方ならば、ぜひ知っておいて欲しい制度なのですが、ここまでたどり着く方は非常に少ないです。認知症の人が462万人いると言われていて、後見人になった人は16万人くらいですから、わずか3%程度の利用です。
「軽度」 の認知症であれば、自分でお金をおろすことも可能です。うちの認知症の母も、自分でお金をおろすことができます。亡くなった認知症の祖母は、その判断能力もない状態まで進行してしまったので、後見制度を利用せざるを得ませんでした。
まだ自分で判断できるからという理由で後見制度を利用していない方が最も多いと推測しますが、制度自体を知らない、なんか難しそう、司法書士や弁護士などの専門家がやるもの、考える方も多いはず。また制度を知らず、介護費用を自分が負担している人も多いです。
わたしはこの制度のおかげで、介護費用を祖母自身に負担してもらったので、途中立て替えはしましたが最終的にはほぼ負担ゼロです。これは介護において大きいポイントです。後見人になるきっかけは、この銀行手続きと、遺産分割が多いんだそうです。
こちらの本は司法書士の児島明日美さん、村山澄江さんのお2人が、”気軽に後見人のスタートを切ってほしい” という願いから出版された本です。
「今日から成年後見人になりました」のいいところ
1.アニメを使っているので、親しみやすい
2.カラーなので、読みやすい
3.登記番号通知書・登記事項証明書などのサンプルが載っている
成年後見人の経験者から言わせてもらえば、この本があれば十分ですね。わたしはネットで検索しながら、裁判所に何回も電話しました。この本が当時あれば、電話の回数も減っていたんだろうなぁ~って思います。サンプルが載っているのが、非常に役立ちます。
後見人に向いている人は?
1.細かな作業が得意である
2.ある程度、時間に余裕がある
3.お金に対して几帳面な性格である
4.責任感が強い
これは本の中に書いてあるのですが、本当にそうだと思います。わたしのように介護離職すれば、2.は解決するのですが、ほとんどの方は忙しいと思います。そういう時は司法書士にお願いすればいいのです。
実際に成年後見人をやってみると、最初の申立をするために資料を集めるところ、銀行で手続きするところが大変ですが、それ以降の金銭管理はそんなに大変ではありません。
下記は以前もご紹介したデータ 「成年後見人は誰がやっているか」 というものですが、実は専門家に頼らず、親族自らがかなり多いです。この本があれば、その割合はもっと増えていくんじゃないか?そう思います。わたしの後見人体験談も、併せて利用してみてくださいね!
今日もしれっと、しれっと。
はじめまして。検索していたらたまたまこちらの記事を見つけました。
書評を書いてくださりありがとうございます。
二人で「一般の方が使いやすいハンドブックみたいなものにしよう」とがんばって書きました。
とっても励みになります。
先日、2度目の増刷のお知らせをいただきました。手に取っていただいたみなさまに感謝です。
村山さま
著者ご本人からコメント頂けて、こちらこそ光栄でございます!
増刷おめでとうございます!
いやぁ・・・わたしが成年後見人をやっていた頃にこの本があったらな・・・って、本当に思いました。
成年後見人でこのブログにいらっしゃるケースも多いので、その際は間違いなくこちらの本推薦させて
頂きます!このブログ経由で、何冊か購入されている方もいらっしゃいます!
ブログ経由でご購入もあるとのこと、とってもありがたいです(^^)
そんなふうにいっていただき、二人とも小躍りして喜んでいます 笑
感謝をこめて
村山澄江 児島明日美
村山さま 児島さま
コメント頂いたあと、村山さんのブログやセミナー活動を拝見させて頂きまして、
「そういえば、認知症関係のセミナーばかり行ってたけど、成年後見人は行ってないなぁ~」
と。どこかで参加させて頂こうと思っております。成年後見人の職務は1年前に終了しておりますが、
情報発信は今後も続けていきます。
その際は宜しくお願い致します!