そうだったのか!認知症のあの行動は 「取り繕い」 か!

冒頭にお知らせです。

昨日のNHKためしてガッテンで、アルツハイマー型認知症の早期発見ワザが紹介されてました。詳しくはブログ右側のツイッター欄で、昨日つぶやきましたので、そちらをご覧ください。それでは本題に入ります!

テレビを見ていて、たまたま飛び込んできたキーワードが 「取り繕い」

認知症の母(70歳)の最近の会話の内容を一言で表してくれたのが、この 「取り繕い」 です。言葉の意味を改めて辞書で見ると、

不都合などを隠そうとして、うわべを飾る


「もの取られ妄想」
 とか 「作話」 という言葉を、認知症ではよく使いますが、一言で言うならば「取り繕い」なんですよね。辞書の内容を見て、認知症風に言葉を置き換えると、

自分がしている事が分からなくなる(不都合)から、話を作る(うわべを飾る)

ということになります。

この 「取り繕い」 を聞いてささる人って、いるのかな? 正直そう思いましたが、思う前にキーを叩いてました(笑) 確かにものを取られたと妄想するので、「もの取られ妄想」 ではあるんですが、「取り繕っているんだな」 のほうがしっくりくるんですよね。

うちはよく物がなくなりますが、自分が犯したミスを隠そうとして、話を作り上げます。要はミスと言う不都合を隠したいんですよね、認知症の人って。そういう 「プライド」 や 「恥ずかしさ」 をまだ持てている母に対して、期待しちゃってます。

うーん・・・ここまで書いていて、一部の読者の方には、「どーでもいいこと」 と言われるような内容なので、我が家のよくある 「取り繕い」 をご紹介します。

1.模様替えが大好きな母

母は若い頃、こけし集めが趣味でした。東京から実家に戻ると、必ずこのこけしの配置が変わっています。

わたし: 「あれ?この前ここにあった、雪ん子のこけしはどこ?」

母: 「あれ?どこだっけな・・・・、あ、そうそう!○○(娘)が欲しいと言って持っていったよ」

わたし: 「ふーん、そうなんだ~」

普通の会話に見えるかもしれませんが、娘は欲しいとは言ってません。雪ん子のこけし、絶対に欲しくありません(笑)この事を最初の話で解説すると、

雪ん子こけしの場所が分からない → 娘が持っていった事にすれば、ミスが隠せる → 取り繕う

こんな事もあります。

2.ハンコがない!

わたし: 「あれ?お気に入りのハンコ付ボールペンって、どこいった?」

母: 「あー、あれね。職場の最後の記念にもらったのよー。○○(娘)が使うって!」

わたし: 「でもさ、あのハンコと○○(娘)の姓が違うから、持っていく意味ないよ」
(つい、正論で返事しまいました・・・)

母: 「確かに言うとおりだ、それもそうだね。あれ?どこいったんだろ」

と最初の頃は素直だったんですが、次第に

母: 「姓は違うけど、○○(娘)は保証人になるって言って持ってった!」

わたし: 「保証人?旧姓では、保証人になれないでしょ?」
(また、正論で返事してしまいました・・・・)

母: 「××(娘のだんなさん)が必要だって、言ってた!」

わたし: 「・・・・・・、あ・・・・、そ・・・・、そうなんだー、なるほどね~」
(正論で返事したことを反省し、話を合わせにいっている)

取り繕いしたくなるような質問をわたしもしなきゃいいんですが、遠距離介護のいいところでもあり、悪いところ。東京で普通の生活すると、介護モードがリセットされるんです。うっかり質問してしまって、こんな会話になります。何回繰り返したかな、この話??

だいたい失くす物も決まってますし、取り繕い方にもパターンがあります。そのパターンが決まってくると、

「ふーん、そうなんだぁ~」

って、間違えていても言えるようになるんですが、パターン化される前はついつい正論で返してしまいます。このオチでしめる事が多いんですが、人間修行がまだまだ足りませんな・・・

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6 件のコメント

  • 初めまして。
    私は、アルツハイマー型認知症の母と2人暮らし介護生活を始めて3年になろうとしています。
    何だか取り繕いのお話しにとても共感してしまい、ついついコメントしてしまいましたσ(^_^;)
    わかっちゃいるけど正論で返してしまい後で、またやっちまいましたぜ…(ーー;)の毎日です。
    これからも度々訪問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたしますね。

  • ぴよhamさま

    コメントありがとうございます!

    共感して頂いてありがとうございます。
    やっちまうんですよね・・・反省するのに、またやっちまう・・・

    今後ともよろしくお願い致します!

  • ご無沙汰してます。 最近、母の取り付くろい がもうつじつまあってないのがみえみえでもう「責任逃れ」としか見えないレベルになってきました。 「これ誰の」という所有権?がほんとにわからない母。今日はとうとう母が使っているメガネをみて(寝てて起きた時)「これどうしたらいいんでしょう」(他人行儀+取り繕い)でした。 気にしないように言っても目の前に誰のものかわからないものがあると何回もきいてくるので預かりました。 なくてもそんなに視力は悪くないので困りませんが・・・。 この所有権がわからないのが陽性に傾くと盗食になります、ホント困った物です。

  • 匿名さま

    お久しぶりでございます。

    コメントを読んで、うちも寝起きに不思議発言をすることが多いなぁと思いました。取り繕いができているうちは、まだ周りの反応が分かる証拠でもあります。亡くなった祖母は取り繕うことができないレベルまでいってしまったので、母の取り繕いはまだいいかなと思えることもあります。ただ、毎日毎日しつこいと対応が難しくなりますよね、分かってはいても。

  • ん? あれ? 匿名・・・? 名前入れるの忘れたかな? 私です syumitektです

  • syumitektさま

    あ、そうだったんですね!その前にも匿名さまがいらっしゃったので、そちらと同じ方かと思ってました。よいお年をお迎えください!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)