認知症の母が孫にお年玉を渡すための「ある仕掛け」で母自身が喜ぶはなし

認知症 お年玉

みなさま、あけましておめでとうございます!

今年も「しれっと」ブログ更新を続けていきますので、よろしくお願い致します。

今年の目標というものを、ここ数年立てておりません。というのも、1年を見通すことが全くできないからです。わたしの仕事もそうですし、母の状態も同じです。なので、お正月も一通過点でしかありません。でも、気持ちはめでたい新年モードになっています。

新年ということで、お年玉のお話をひとつ。

認知症の母が自分の孫にわたすお年玉

記事タイトル下の写真は、ポチ袋に入ったお年玉4つです。誰にあげるのかというと、わたしの妹の子どもたち(女子高生と男子小学生)です。

ドラえもんのポチ袋は、わたし(おじさん)がおいとめいに渡すものです。もうひとつのポチ袋は、わたしの母が自分の孫にあげるものです。

年末の認知症の母は、思いついたかのように「孫たちに、お年玉をやらなきゃ」と言います。テレビのニュースを見たり、カレンダーを見た瞬間に言うのですが、残念ながら忘れてしまいます。自分の孫が高校生と小学生ということは、分かったり分からなかったりです。学年は全然分からず、昨年いくらお年玉をあげたのかも覚えてません。

ということで、このような「仕掛け」でお年玉を渡します。

  1. わたしが母のお金の管理をしているので、ATMからお金を引き出す
  2. わたしがポチ袋を買ってきて、お金を入れる
  3. わたしの妹がいったんお年玉を受け取って、自分の子どもたちに渡す
  4. 孫たちが家に来たとき、おばあちゃん(わたしの母)にありがとう!を直接いう
  5. 母は何もしてないけど、おばあちゃんとしての正月の役割を果たしたことを喜ぶ

これでめでたしめでたし!となればいいのですが、最近はこうなります。

この前、孫のたける(小学5年生・仮名)が、もらった金額が少ないといってワンワン泣いた

そんなことが以前あったのかと妹に聞いてみると、全くないそうで・・・母の作話に気づくことができるのは、わたしと妹ぐらいなので、仮にヘルパーさんに話したとしたら、信じるでしょうね。

注目を集めたいための作話なのか、あるいは母が通っているデイに来る小学生たちが泣いた姿を見て、そう思っているのかは分かりません。それでも祖母の役割を果たして満足しているから、これでよしとしましょう!

ちなみに、わたしも去年いくらお年玉をあげたか、さっぱり覚えてません。メモする気もなくて、毎年ネットで相場を調べて渡してます。

2017年もしれっと、しれっと。

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4 件のコメント

  • くどひろサン おはようございます
    実際の介護に力になるブログ 本年も宜しくお願いします。
    お年玉は心をざわつかせるのでしょうね
    私の母も年末年始の混乱ぶりは可哀想でした
    「買い物は?」「何を食べさせる?」今の会話を忘れるので質問の嵐でした
    私自身の介護レベルも「該当なし」ではいられない日々でした
    それでも昨夜は静かに眠ってくれて…こんな朝はしれっと いくんだ…と心を新たにできます。
    8割できればのアドバイスも心強かったです
    ありがとうございます。

  • くどひろ 様

    あけましておめでとうございます(^-^)

    お年玉。うちの母は、昨年(厳密にいうと一昨年)は孫5人の名前と金額を便箋に毎日書き続け、十何枚を回収し、結局はその金額を私が母の通帳から引き落としてポチ袋に一緒に入れました。
    しかし、今年の母はお年玉の事を大晦日まで一切気づく気配もなく、用意したポチ袋とピン札を大晦日の日に渡して、一人一人の名前を書いてお札を折って入れ、その後渡されました。

    一年経つとこのぐらい認知症が進行するんだなぁ…と感じる出来事でした(泣)

    大晦日と元旦に通ったので、今日は母のもとに通わず明日、行きます。
    こんなペースの介護を今年も続ける予定です(^o^ゞ

  • 函館の女さま

    今年もよろしくお願い致します。

    年末年始への意識があると考えると、大変でもうれしいと思える部分もありますよね。正月すら分からなくなった亡くなった祖母を思い出すと、年末年始への意識がある母はまだ大丈夫だな!なんて思ったりもしています。

  • 奈都さま

    あけましておめでとうございます。

    1年という時間の長さを感じるエピソードですね。確かに症状や言動もずっと同じではなく、常に移り変わっていくんですよね。その瞬間は困ってしまうんですけど、長い目で見ると懐かしいと思えたりすることもわたしもあります。

    今年もよろしくお願い致します。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)