認知症の経過報告(2年と5週・6週間目)母、デイの調理スタッフになる

料理療法
ねぇ、あの時のあの行列ってなんだったの?
くどひろ
あまりにそれ言うからさ、デイに電話して聞いたら、近所の子どもたちが遊びに来たんだって
あら、そう・・・
ねぇ、あの時のあの行列ってなんだったの?
くどひろ
うーん・・・自分では何だったと思うの?
調理スタッフ募集しててね、面接で行列ができてたのよ

このやりとりは、ゴールデンウィーク前の会話です。

1年で1か月間だけ実家へ帰らずに、妹が母の面倒を見る月があるのですが、実は今がそうです。来週から往復介護生活が始まるんですが、この1か月で会話がこう変化しました。

わたし稼ぎに行ってるんだけど、調理スタッフの面接にたくさん来てね、行列になってたの!
それで?
だから辞める訳にはいかないのよ!

行列は子どもなのに、面接?スタッフ?自分のデイサービスでの料理補助という役割を仕事と勘違いし、さらにライバルが増えたと勘違いするようになりました。

この話を聞いたわたしも、妹も意見は一緒でした。

「この妄想、このままにしておこう!!」

椅子につかまって半べそで、「デイ行きたくない~、めんどくさい~」 と3か月前はごねてました。90分かけて説得したこともあるし、東京から電話で30分かけて説得した日もあります。

これを一生続けていく事はできないので、ヘルパーさんにデイの送り出しをお願いして1か月が経ちましたが、お願いした途端に順調なんですよね。まぁ、そんなもんですって、いつ逆戻りするかも分からないし。

この時にどう説得したかというと、うちの母の作った料理の味付けが好評だったということ(事実)、母の料理を食べたいと待っている利用者が他にいるということ(ウソ)、働いているのと同じ、これを100回以上言い続けました。

いやぁ、定着しちゃいましたね。それがだいぶ飛躍して、母は妄想の中でデイサービスの調理スタッフとなりました!71歳で仕事見つけるなんて、すごいよ!

こういうポジティブな妄想は最高です、死んでもいないお隣のだんなさんを殺すネガティブ妄想の100倍受け入れられます。物取られ妄想って、きついじゃないですか?でも、この就職妄想はどうです?受け入れられますよね。

役割という最強の薬

社会的役割(デイ)>>>>日常の生活でとにかく動かす(リハビリ)>>>認知症の薬

みなさんにこの関係が当てはまるかどうかは分からないですが、「生きがい」という認知症のお薬は最強かもしれませんよ。来週1か月ぶりに会う母がどう変化しているか、楽しみです!

母はデイサービスの調理スタッフに妄想の中で就職しましたが、給料はもらえません。てか、こちらが利用料払ってます(笑)東京・町田のデイサービス「DAYS BLG!」さんは、リアルに給料もらえるんですよね。

今日もしれっと、しれっと。

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4 件のコメント

  • こんにちは。お母様、素晴らしい妄想ですね!
    うちの母もずっと働きたがっています。母に何ができるか、どうやったら仕事を見つけられるか、生き甲斐探しをずっとしています。
    町田のデイサービスは凄いですね。ちょっと感動しました。
    もし定年というものがなく好きなだけ働き続けられるとしたら、認知症になる人の数は減るのかもしれませんね。

  • 母もたまにこういう妄想?言いますね。母はイオンの丸亀製麺でたまに「ここで友達と色々料理を作った」とか言います。 今日は「店員と間違えられたことがあって割烹着?をわたされたことがある」なんて言ってました。
    多分婦人会?などで料理を作ったときに似てるんじゃないかなあ と思いますが、「ふーん、そうなんだー」と受け流しています。
    ホント、自分が被害に合わない、どうでもいい話はいくら聞いても問題ないですねえ。

  • だださま

    こんにちは!

    わたしもずっと探してたんですよ、かれこれ2年間。かかりつけ医の何気ない一言からデイ見学へ行って、その後激しいデイ拒否があって最終的にはハッピーエンドになりました。

    町田のデイはよくテレビでも取り上げられますが、ホント画期的です。

    定年の話、ホントそうですよね。わたしはこの書くというお仕事?を、死ぬまで続けられればって思ってます。だださまもひょっとして・・・

  • syumitektさま

    うちの母は歩くのが不自由なので、イオンみたいなでかいところを嫌うんですよね。でもリハビリを兼ねて、あえて行くこともあります。はなまるうどんに(笑)

    コメントを頂いて被害のない被害妄想という言葉を思いつきました、どこかで使ってみようかな。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)