高校時代で止まった「地元の想い出」を書き換える

今日は主介護者である、「自分」 自身のおはなしです。

2012年11月より始まった祖母と母のW遠距離介護ですが、1年8か月が経過しました。現在の体制になるまで1年ほどかかりましたが、だいぶ落ち着きました。祖母の子宮頸がんから始まり、成年後見人、母の認知症発覚、ケアプランの作成・・・・いろいろありましたが、祖母も亡くなって実家での過ごし方に変化が出てきました。

高校時代で止まっている 「地元」 を見つめなおす

高校卒業までは地元にいましたが、進学のため上京しました。なので、18歳で地元は止まっています。それをUpdateすべく、最近やっている事は、

・地元でしかやってない 「テレビ番組」 を意識して見る
・その番組で紹介されたお店に足を運び、おいしければ母を後で連れて行く
・地元の新聞や、広報誌を熟読する

18歳で東京に来た時はすべてが新鮮で、それこそTokyo walkerが発刊された頃です。雑誌を片手にいろんなお店に行ったものです。40歳を過ぎて、まさか地元で同じような事をやるとは思いもしませんでした(笑)

祖母の介護の時は車をリースしたのですが、すでに返却済。車がない今は、母のボロママチャリで走り回ってます。先日は自転車盗難が多い地域で、まさかの職質を受けました(笑) 

警官: 「この自転車がどなたのものか、確認させてください!」

車が欲しいなぁ・・と思いながらも、そんなに乗る事もないので格安レンタカーを使ってます。母を病院に連れて行くためなのですが、往復4000円強タクシーだとかかります。それが12時間2500円ですからね、レンタカーは。この12時間をフル活用して、自転車ではいけない距離のお店に行く事もよくあります。

昔懐かしいアナウンサーがまだいる事に感動したり、地元密着タレントさんを見て楽しんだりと、気持ち的には上京した時と同じですね。うーん、すごく新鮮です。友人は都内に多いので、もしこちらに来ることがあったら・・と妄想しながら、お店めぐりをすることもあります。(すでに2組いらっしゃいました)

高校時代の机

高校時代に使っていた机がそのままの状態で、残っています(笑)窓から見える景色はそんなに変わってないのですが、机の上に並んでいるものが全く違ってます。以前は教科書だったのが、今並んでいるのは祖母の介護書類とか、母の介護書類ばかりです。

テレビが部屋にないので、夜9時以降はテレビも見ず、ひたすらブログを書いたりネットを見たりする生活をしています。これはこれでとてもいい時間です。

何年後かに介護が大変な事になっている気もしますが、不安なまま過ごすのももったいないので、母を24時間監視する必要がない今はこういう与えられた環境を楽しみます!

介護がきっかけで介護離職したわけですが、個人事業主として生活できるレベルなので、結果これでよかったかもなぁ~と思ったりもします。これも運命だったんでしょうね、きっと。今日はだらっとした内容で、失礼しました・・・・


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか