遠距離介護の5つのメリットとは?

遠距離介護

今日は遠距離介護であることの、”メリット” について、お話します。デメリットこそあっても、メリットなんてあるの?って言いたくなりますよね?でもあります!遠距離でよかったぁ~って、ホント思う事があるのです。

遠距離介護は介護疲れから解放される

わたしの場合は、認知症の母との会話が長くなればなるほど、正直ストレスがたまっていきます。同じことを何度も言うのを、毎回初めてのように聞くのはかなりストレスです。でもストレスを母にぶつける事はできないので、これを東京に持って帰ってきます。文字通り距離を置くことで、次にまた実家に戻った時にはリフレッシュされます。

頻繁に帰る事は交通費に跳ね返ってきます。いられる期間中に時間を有効活用して、介護にあたる。それが終わったら、東京でまた仕事をしたり、自分の時間を作る。この繰り返しは、遠距離でないとできないです。

遠距離介護の移動を楽しむ

新幹線での移動は、何かをじっくり取り組むためのステキな時間です。2時間や3時間という移動を、読書に充てたり、音楽を聴いたり。寝てもいいんですが、この時間を有効活用して、楽しんでます!でも、深夜バスだけは楽しめないので、止めました・・・

遠距離介護は仕事のストレスから解放される

介護のストレスというのはもちろんありますが、仕事のストレスも正直たまります。これを遠距離介護をすることで、忘れてしまえ!という方法です。どちらもネガティブな事ですが、頭を切り替えることで一旦仕事のストレスは忘れることができます。

遠距離介護はたくさんの出会いがある

遠距離介護をしてみて、全く違う人脈が形成されたなって思います。ケアマネージャーやヘルパーさん、病院関係者の方、そして同じ環境下で頑張っている方です。医療・介護関係で働いている人って、いろんな人がいますが、わたしは尊敬しています。

遠距離介護は人に頼らないといけないのが1番のメリット

遠距離介護はどうしても、誰かの手を借りなくてはいけません。ケアマネージャー、ヘルパー、民生委員、親族、ご近所さん とにかくひとりで何往復もしていたら、自分がつぶれてしまいます。結局、誰かの手を借りる これが最大のメリットです。距離が、移動する時間が、誰かに頼るしかない状況を作り出します。

介護される側はあなたが一生懸命介護をして、つぶれる事を望んでいるでしょうか?絶対そんなことはないです、素直に人に甘える介護って、とても重要です。わたし自身は、遠距離介護歴はわずか5か月ですが、それでも始めからそういうスタンスで臨んでます。そしてこれからもです!


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか