先週、認知症の母と久しぶりに「電話」で話をしました。
遠距離介護中のわたしはよく、「どのくらいの頻度で電話しているのですか?」と質問されるのですが、答えは「ほとんど電話することはない」です。
理由は2つあって、1つ目は息子だからです。世代にもよると思うのですが、母と息子で頻繁に電話のやりとりって、一般的にあります??娘なら多いと思うのですが、母が認知症になる前から、ほとんど連絡することはありませんでした。正直なところ、照れもあります。
2つ目に、見守りカメラがあるからです。わざわざ電話をしなくても、母の様子は手に取るように分かります。元気そうな表情も分かるし、昼ご飯のメニューも分かります。
そんなわたしがなぜ「電話」をしたかというと、「息子である自分を覚えているか」を確認するためです。
わずか2か月ちょっと会わないだけで、息子を忘れるはずがない!と思う方もいると思いますが、認知症は急に進行することは珍しくありません。病気やケガ、日常であっても、何かをきっかけにして、急速に悪化することはよくあります。
認知症になる前の母だったら、コロナについてのやりとりや、久しぶりの親子の会話もあったと思います。しかし東京のコロナの状況を母は分かりませんし、最後に会った3月末のことも母は覚えていません。なので、用件だけ話し終わると、母のほうが電話を切ってしまうことも増えました。
このやりとりで、息子のわたしをまだ覚えていることが分かったのですが、1番安心したポイントはそこではありません。「学区外~」という母の言葉です。
デイサービスの準備が異様に早い母は、その理由を「自分が学区外から学校に通っていたから」と必ず言うのですが、その言葉を言ってくれたのです!
いつものわたしなら「また出たよ、学区外の話」と、心の中だけで言うところです。100回どころか200回以上、この話は聞いています。しかし、2か月以上母と会えていないこの状況では、「学区外、懐かしいよ~」となりました。
母が息子をどうやら忘れていないという確認はできたのですが、実は「電話」をした理由はもう1つあります。あまり2回に分けて記事を書くことはしないのですが、この続きは水曜日の記事でご紹介します。
今日もしれっと、しれっと。
いつも楽しく拝見させていただいております。
「学区外~」という難しい言葉をまだお使いになっててよかったですね。
安心されたことと思います。
私も認知症の母をかかえて遠距離介護しています。(東京~愛媛)
毎日1回は電話するのが日課です。
毎日母のことで一喜一憂していますが、最近は母は大丈夫よとしかいいません。
スマカメを付けたいと思いますが、アナログ人間の私でもセットできますか?
ひろさんと同じく私は3か月に一度の帰省ですが、5月は帰省できませんでした。
弟が急逝してから健在の子供は私一人となり、父もふくめて21年あまり実家の支援をしています。
私66才もまだ介護施設で勤務しています。
公私ともに老々介護です。(笑)
みかんの花さま
ブログ読んで頂き、ありがとうございます!
西日本豪雨の日に松山に行ったところ、高知行きの高速バスが運休となり途方に暮れたことを思い出しました。
できれば周りの親族、友人、知人などにお願いして、スマカメをつけるといいかと思います。設置自体は難しくないのですが、インターネット回線がご実家にあるかないかでだいぶ環境は違ってきます。スマカメを使っている介護仲間はみんな、これなしの介護生活は考えられないというほど便利ですよ。挑戦してみる価値はあると思います!