認知症の経過報告(1年と31週・32週間目)2015年のスタートです!

母:「あら、お花の柄ねぇ~ きれい~」

しばらくすると、遠くの方で妙な音がします。

「バリ、バリバリバリ・・・」

な、なんだ??なんの音だ?

手に何かをもった母が、戻ってきました。?

母:「この写真、どこかに飾れるかしらね?」

わたし:「ん? なにそれ?」

母:「カレンダー交換してきたよ」

わたし:「えーー、まじで!」

20年以上お世話になっている電器屋さんがこの日、毎年恒例となるカレンダーを持ってきてくれました。何も考えずに居間に置いておいたわたしがいけないんですが・・・

とにかく待てないのが母の症状。去年はカレンダー我慢できてたんだけどな~ こうやって少しずつ進行するんだなとか思いつつ、

わたし:「ちょ、ちょっと(笑) 今日は何日か分かる?(電波時計を指差す)」

母:「ん?12月?いや2015年? あら、まだ11月だったの~ ハハハ」

母:「あの電器屋さんから何か買わないといけないのかしらね、毎年持ってきていやだわ」

わたし:「無料だから気にしなくていいでしょ、別に買わなくていいんだから」

毒を吐く性格ではなかったのですが、やはり認知症特有の被害妄想があるので、人には聞かせられない事をよくいいます。わたし自身のレベルが最近アップしていて、こういう軽めの出来事は笑ってやり過ごすことができます。

普段よく見る場所のカレンダーならばまだ早い!と言って元に戻すのですが、あまり関係ない部屋のカレンダー。その部屋だけ2015年が始まりました、今年もよろしくお願いします??

こちらが実際の写真。まだ11月だってーの(笑)

20141123_072955
にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか