岡山大学大学院の寺田整司准教授、内富庸介教授らの研究グループが2002年に開発したものを簡易化したのが、認知症の人 「生活の質」 チェックシートです。
プレスリリースの一部を引用したのがこちら。
「生活の質」を考える場合には、本人の主観的な評価が非常に重要です。しかし、進行した認知症の患者では、自己評価が困難な場合が少なくありません。そのため、認知症患者の「生活の質」を客観的に評価するスケールが、数多く開発されてきました。ただ、それらの多くは、主に知的機能や生活能力を評価するスケールであり、患者の気持ちを評価しようとするものは稀でした。また、評価項目数が非常に多く、日常の介護の現場で使用することは難しいという欠点がありました。
認知症がどれだけ進んだか、できるできないといった尺度で見ることが多いので、認知症本人の気持ちに注目したというのは面白いです。いわゆるQOLを測定するものですが、QOLという言葉も知らない人もいるので「生活の質」と直訳したようです。
着眼点が面白いけど・・・というタイトルをつけたのは、朝日新聞のおかげでこのチェックシートの外観は分かったんですけど、使い方とか分からないんですよ。論文もさらってみたんですが、見つかりません。
下記リンクでチェックシートの外観が分かります。直近4週間の様子を振り返って、陽性・陰性項目ごとに採点していくものです。採点まではできるんですが、その結果をどう評価していいのやら・・・
これなら家族が使ってもいいかな・・・と思ったんですが、もうちょっと詳細が分かったらブログでご紹介しようと思います。
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