要介護3から4への区分変更、果たして結果は?

昨年10月に認定調査が行われて、要介護3で更新されました。それから半年しか経っていませんが、母がグラニュー糖たっぷりのトンデモ料理を作ったり、洗剤で歯を磨いたり、転倒が増えたりなど危うい場面が増えてきたので、デイを週3から週4に増やそうと考え始めました。

ところが要介護3のままでは、支給限度額オーバーの10割負担が発生します。そこで先月、東京に居るときに区分変更を申請、その結果が昨日出ました。亡くなった認知症の祖母の要介護3を超えて、母は要介護4になってしまいました。

母の要介護度の期間を振り返る

これまでの要介護度の期間を振り返ると、

  • 要支援1(開始時期は不明~2012年11月:CMT病)
  • 要介護1(2012年12月~2017年10月:CMT病&認知症)
  • 要介護2(2017年11月~2021年12月)
  • 要介護3(2022年1月~2023年3月)
  • 要介護4(2023年4月~)

要介護1、2で9年間粘りましたが、要介護3はわずか1年で終了。介護度だけで考えれば、そろそろ本気で特別養護老人ホームも検討したら? と言われそうですが、わたしやわたしの妹が介護的に限界を迎えない限りは、このまま在宅で粘ります。

というかまだ在宅でいけるとわたしは思っているので、要介護4で重度の認知症の母の遠距離在宅介護は続くと思っています。もう施設でもいいんじゃないと思う方もいれば、くどひろがやっているならうちもいける!って思う方もいるでしょう。

どう思って頂いても構いません、うちはこれまでどおりしれっと介護を続けていくのみです。介護度の時間経過を見ると、やっぱり加速してますよね。母の老いも認知症も。

近々、保険をかけるために介護施設の見学にも行く予定です。すごくいい施設に当たる可能性もあるし、急に環境が変わってベッドから動かなくなって筋力が落ち、車椅子や寝たきりになってゆっくり死を迎える画も浮かびます。どちらかというと後者強めです。

在宅で粘っているうちに情報を集めながら、少しずつ施設見学に行くつもりです。もちろん在宅が軸ではありますが。

要介護4になっても余裕はない

要介護4になると、支給限度額が増えます。それに伴って、デイサービスの回数を週3から週4に増やします。

ケアマネさんから仮にわたしが1か月帰省しないで、フルでヘルパーさんやデイを利用した場合の計算をしてもらったのですが、日回りによっては要介護4でも限度額オーバーするとのこと。前よりは帰省頻度を増やしていますが、ギリギリであることは頭に入れておきます。自分が倒れたときのことも考えて、余裕を持たせておかないといけないので。

介護度が上がると、デイサービスなど通い系は単価が上がりますからね。そしてヘルパーさんにデイの送り出しをしてもらうので、ヘルパーさんは減りません。かといって要介護5は寝たきりの父で経験しているので、あのレベルの要介護度ではないよなって思います。

そこで生きてくるのが身体障害者手帳だと思っていますが、これは来月取得できると思うのでそこからケアマネさんと考えます。いよいよチキンレースみたいになってきましたよ。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

我が家の場合、周りの人の助けを借りれば介護度も低いのでまだ在宅でいけると思います。
しかし、第三者から施設を考えた方がいいと言われたこともあり、見学に行ってきました。
正直、父にはまだ早いと思いました。しかし、急に施設が必要となった場合、すぐ入れないとなるとどの段階で申し込めば良いのか分からず困っています。

施設を見学に行ったことで、できるだけ在宅でいきたいという気持ちは以前よりわかるような気がしました。

sakoさま

特養は厳しいかもしれませんが、それ以外の場合いける施設は結構あると思います。
あとは希望のところの待ちがあるかないかですよね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか