料理が得意だった母ですが、認知症の進行とともに、ひとりでの料理は難しくなりました。
食事はデイサービスで食べるか、作業療法士さんとリハビリを兼ねて作った料理を食べるか、ヘルパーさんに作ってもらうか、わたしのインチキ手料理を食べてもらうかです。
母の危険な包丁さばき
それでも母は自分が料理をしたつもりでいるし、台所に立ってひたすら水拭きを繰り返しています。つい最近まで、普通に包丁も置いていました。ところが見守りカメラの映像で、母のとんでもない行動を目にしてしまったのです。
母の脱水状態を避けるべく、冷蔵庫には200mlのパックジュースがいくつか常備してあります。1リットルの飲料だと、過食で一気に飲んでしまい、夜間の失禁へとつながります。高血圧にもよくないので、小さいパックの飲み物を常備するようになりました。
パックジュースにはだいたいストローが付いていますが、母はこのストローだけを取って、どこかに捨てたりとか、ストローの使い方が分からなくなったりします。
それで何をしたかというと、ストローを差す穴を開けるために包丁を使ったのです。手の震えや筋委縮のある母なので、めちゃめちゃ危険です。パックジュースの上から、包丁をグサリとやりましたが、うまく開きません。
あの映像を見てからは危険と判断して、台所の下の扉にある包丁差しのところに置くようにしました。母の習慣にはない場所なので、ひとりのときは包丁は使わなくなりました。
食欲の秋到来
秋になると、母の大好きな果物である柿が出回ります。梨も好きですし、これは久しぶりに包丁を持たせてみようと思って、母に梨をむいてもらいました。
前は見守る必要はなかったのですが、夏の間は包丁を使っていません。真横で母の手つきを見ていたのですが、全く問題なく梨をむき、途中つまみ食いをする余裕もありました。
冬はリンゴの季節ですし、わたしは果物が好きだけど、皮むきが嫌いです。これからリハビリも兼ねて、母には包丁で果物を皮むきをひたすらやってもらおうかと思っています。
音声配信voicyの最新回は、同じ話地獄の無限ループから救ってくれる人の話をしています↓
今日もしれっと、しれっと。
今回のvoicyについてのコメントです。こちらのサイトは、亡き姑の認知症が始まったころからfollowさせていただいて、ずいぶん参考にさせていただいていました。ありがとうございました。
一方、今回のvoicyについては、一応認知症はない、と思われる実家の母について、首がもげそうになったのでコメントさせていただきました。「同じ話」を「何度も」、というのの苦しさが、あまりに身に染みて。うちの母の場合は、親戚関係の恨みつらみを、事情をある程度知っている娘の私に何度も何度も語るのです。このところ、身体介護の関係でたびたび実家に行く必要があって、きっついです。徘徊などで大変だった姑の方が、こうした訴えについては、ある意味身内でないので冷静に聞けて、対応もしてあげられたと思っているのでつらくなかったです。
やまさま
voicy聴いて頂きありがとうございます!
話の内容がネガティブなものだと、よりきつくなりますよね。そして実の親子のほうが距離を取りづらいので、よりつらくなる傾向にあります。こだわりが過ぎるのを待つしかないのかなと思うようにしていますが、結構こだわりの期間が長くなることもあって難しいところです。
親族への愚痴、恨み節…
最初の頃、ありました。
市内に住む妹に対して…
妹はそんなこと言ったこと無い、と言う…
ある日、ベッド周りの片付けをしたら枕元に
“〇〇(妹の名前)に××××と言われた…”というメモ書きがあった。まさにいつも言う内容だったのでメモを処分した。するとそれ以降、その話が出ることは無くなった…
あまり顔を出さない妹に対して、何か思うところがあって、それがこうした恨み節になったのだろう、と推測した。何故メモしたかは分からないが、当時忘れない様にメモするようにと言っていた為だろうか?
今は自分に対する恨み節のメモがどこかにあるのかも知れない…(笑)
aoiさま
何を言われても、しれっと介護を続けていきたいですね。