認知症の母のために新しく買った介護用の靴が機能している話

母はシャルコー・マリー・トゥース病という難病を抱えていて、特徴は手や足の筋肉の萎縮です。特に土踏まずが大きく凹んでいる凹足で、きついアーチで特殊な足の形をしています。

わたしが母の介護に関わる2012年より前から、母は自分に合った靴を苦労して探していたわけですが、その靴がボロボロになって、亡くなった祖母の葬式で履くのが恥ずかしいということで、新しい靴を購入しました。

その靴を10年近く履き続け、途中で靴が傷んだときも、ネットで同じモデルを探し当てて買ったくらい、強くこだわってきました。そんなこだわりの靴を履いていた母が、10年ぶりに新しい靴を買うきっかけになったのが骨折でした。

骨折で足のむくみがあり靴が履けない

母が骨折して足にシーネと包帯をしていた頃、愛用していた靴を試しに履いてもらったのですが、むくみがひどくて履けませんでした。

それで新しい靴を検討するようになって、デイサービスの方からもこれを機に介助しやすい靴に変えてみてもいいかもという話になり、デイの利用者さんが履いていた靴を、送迎車の中で見せてもらいました。

たまたま車椅子のレンタルなどで福祉用具専門相談員さんとやりとりが多くなっていたので、母の足のサイズと幅を見てもらって、福祉用具カタログの中からわたしが靴を選定して、そちらで購入することにしました。

徳武産業のあゆみシューズを購入

靴選びで迷ったのが、ファスナーかマジックテープかです。あと、自分で履けるスリッポンタイプかでも悩みました。メーカーは徳武産業のあゆみシリーズにしたのですが、選んだ理由はホームページを見たら介護についてよく考えてそうだったからです。

靴を脱ぐ場所、例えばデイサービスや一部の病院などは、わたしやデイサービスのスタッフさんが、靴を履く介助をする必要があるのでマジックテープの靴がよく、靴を脱がなくていい通院の場合は、介助の必要がないのでスリッポンタイプの靴にしました。

介護の場面を意識して下記の2種類の靴を買ったのですが、どちらがより便利かを試すための購入でもありました。

半年以上使ってみて、結局どちらのタイプもあってよかったです。わたしは福祉用具専門業者から購入しましたが、Amazonなどネットでも気軽に買えます。片方のみ、左右サイズ違い、ネーム刺繍など、介護に優しい靴が買えるので、あゆみシューズオススメです!

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか