【認知症】買い物を 「2段構え」 でお願いしているんです

認知症の母(70歳)の代わりに、買い物に行ってくる

という、一見簡単そうな事でも、実はちょっとした工夫をしていますというお話です。

うちは週2回、ヘルパーさんに買い物を依頼しています。認知症に加え、歩くのが不自由なためです。

「ヘルパーさんに買うものを、都度伝えているんですね?」

いいえ、違いますっ!2段構えで、買い物依頼をしています。2段というのは、

1.”不変の” 買い物リストを準備しておく
2.母が買いたいものを、ヒアリングする。(でも、鵜呑みにしない)

の2つです。買い物をお願いする大前提として、 “認知症の母(70歳)が、ひとり暮らしをしている”? というところから始まります。これはどういう事かというと、

「母が買い物依頼する、玉ねぎやニンジンは “本当に” 必要なのか?」

という発想が、ヘルパーさんにないとだめなのです。認知症なので、玉ねぎは既にある可能性もあります。ニンジン買って来たら、ひとり暮らしなのに10本目ということもあり得ます。でも、露骨に疑うと、母のプライドを傷つけます。だから、バックアップ用の不変の買い物リストと、2段構えでなくてはならないのです。

こちらが実際に使っている 不変の「買い物リスト」 ↓ (冷蔵庫に貼ってある)
買い物リスト

買い物リストは、次のように構成されています。

1.冷蔵庫周り (毎回チェック)
2.お風呂場周り (月1回チェック)
3.トイレ周り (月1回チェック)

食材別ではなく、場所で構成しています。場所で構成すると、在庫チェックする時間が短縮できるのがひとつ、お風呂場やトイレは毎回チェックする必要がないというのもあります。

冷蔵庫周りは食材が入っていて、これはヘルパーさんが訪問する週2回ともチェックが必要です。食材以外にも調味料がないとまずいので、調味料もチェックしてもらっています。

お風呂場周りは洗剤や石けんです。これも毎日の事ですが、急に在庫がなくなる事はないので、月1回はチェックをお願いしています。トイレ周りはトイレットペーパー、ティッシュペーパーです。

メーカー名や銘柄も、買い物リストで指定してます。歯磨き粉がガードハローからクリニカに変わっただけで、

「こんな高そうなの、使えない!」

と言い出します。ピック病は変化に弱いので、できるだけ同じ物を使った方が混乱が少ないんです。洗剤も液体タイプは使えないので、粉タイプですし、石けんも「牛乳石鹸、よい石けん♪」 です。あの古いCMの曲が、母の頭に残っているんでしょうね。銘柄のこだわりは、尊重しています。

「不変の買い物リストと、今ある在庫をチェックしつつ、母の欲しいものをほどよく買ってくる」

という、プチスキルがヘルパーさんには求められます。既に玉ねぎが10個、家にあったとして、母から

「玉ねぎを買ってきて欲しい」

と頼まれた場合に、ヘルパーさんは 「はい」 と返事をしながらも、玉ねぎを買わずに依頼されていない、でも買い物リストにある味噌を追加で買ってくる というスキルが必要です。

もうひとつ、ヘルパーさんは固定ではなく流動的です。半年から1年で、次の人に変わってしまいます。変わる事を見越して、こういうリストを常に作っておけば、どのヘルパーさんも安定したパフォーマンスをしてくれます。わたしも説明がラクになります。

遠距離介護をされている方も、買い物リスト作成をお薦めします。ヘルパーさんの仕事の負荷も減るし、介護する側もラクになると思っています。

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2 件のコメント

  • うちは、色々ありまして、
    お弁当&ヘルパーさんの調理で、朝食以外は母は原則調理しない、
    お風呂は、デイで3回入り、家で入らない、
    としたので、ヘルパーさんへの必要品の買い物依頼は、グーンと減りました.
    しかし
    我が母の場合、認知症はありますが、身体が身軽です。
    そこで、本人の買い物が問題です。
    食品は、買って溜め込むだけなので、、、
    結局ヘルパーさんに、古い食品のチェック/処理を御願いしています。
    認知症発症以来、安物買いになってくれたので、幸い無駄な出費は抑えられています。
    しかしーーー>ゴミ捨て問題浮上。。。
    昨今のゴミ捨て方法の複雑化で、ヘルパーさんのサポートでやっとこさの状況なんです。
    問題1解決ーー>問題2浮上。いつもいたちごっこがずっと続きますよね。

  • Mさま

    コメントありがとうございます!

    古い食品のチェック処理をお願いするという発想がなかったので、ありがとうございます!
    ゴミはうちも悩みどころです。燃えるゴミのみヘルパーさんにお願いして、燃えないゴミはわたしが実家に帰った時に
    タイミングが合えば捨て、合わなければ持ちこみでやってます。

    本当にいたちごっこですよね・・・

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:がんばりすぎずにしれっと認知症介護 (新日本出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか