認知症介護中の超早起きで変わってしまった睡眠リズム

通常時の母の起床時間は、朝5時~6時の間です。他には朝食後の朝寝、昼食後の昼寝、夕食後の夕寝もします。母は「寝てない」アピールをするのですが、わたしは見てます、ハイ。

日中寝すぎると起こり得るのが、昼夜逆転です。認知症の方が夜中に歩き回って、介護する側を眠らせない、疲れさせる、認知症介護の困り事ですが、そうならないよう対策をしています。

わたしは実家2階の自分の部屋で仕事をしながら、1階にある見守るカメラで母の様子を確認。母がテレビを見ながら寝落ちしそうになったら、1階まで行って声掛けをして、できるだけ起きていてもらうようにします。これを何度も何度も何度も、繰り返すのです。

面倒ではありますが、夜中に起きて活動されるほうがわたしはキツイので、母を起こし続けるようにしています。母が夜中に起きてしまったときの記事はこちらです。


認知症に関係なく、年齢的に長く寝られない、一度起きてしまうと寝れない母は、朝3時や4時に起きることもあります。その勢いで朝食を作って、わたしが6時くらいに起きると、冷たい朝食が待っていることも。

母の対策はこんな感じですが、わたし自身も睡眠対策をしています。

母に合わせて寝る時間を早くする

母の朝3時、4時起きに備え、わたしは実家では21時に寝るようになりました。仮に3時に起きられたとしても、21時に寝ておけば6時間睡眠は確保できます。

わたしは6時間寝ておけば、割とスッキリ起きられます。20代後半からずっと朝型で、朝4時起きでもつらいとは思いませんが、3時となるとさすがに早いかなとは感じます。

そんな遠距離介護生活を1か月半続け、東京に戻ってきました。今まで東京に居るときは、以前のWBS開始時間の23時くらいに寝て、朝6時前後に起きる生活を続けていたのですが、実家で21時に寝るようにしていたら、東京で23時まで起きていられないのです。

1か月くらいかけて、なんとか22時、22時30分と起きている時間を増やす努力をしましたが、それでも23時就寝に戻れません。すぐ眠くなってしまいます。

「介護殺人の加害者の半数は不眠だった」という調査結果が以前ありましたが、介護者にとって睡眠をしっかりとることは、とてもとても大切です。

母に何かを言って聞かせるのはすでにムリな状況にまで、認知症が進行しています。なので、自分自身を変えていくしかないのですが、睡眠不足でイライラする回数は減ったので、これもひとつの対処法なのかなと思っています。

音声配信voicyの最新回は、大嫌いな親を介護するにはどうしたらいいか?の回答です。わたしも嫌いな家族の介護をした経験がありまして……。↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

父との関係はあまり良くありませんが、本当に弱ってしまったらやっぱり放っておけないと思いました。上手に距離を取りながら、介護していきたいと思います。

くどひろさんのお父様の話を聞くことができて良かったです。参考になりました。

sakoさま

この話の1番メインとなるところは、講演会で話しています。逆にvoicyで話したような内容は、講演会では時間が足りなくて話せません。
voicyのおかげで、いつも発表できないところを話せてありがたいです!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか