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認知症の人が電源やスイッチをオフにしないための対策グッズ

水道管凍結 介護

暖冬の今年。盛岡はそれほど雪かきをする必要もなく、いい冬だなぁと個人的には思いながら、遠距離介護を続けていました。

暖冬と言っても、朝の気温が氷点下10度を下回る日もあり、あろうことかその日に、盛岡の実家の水道管が凍結してしまいました。

認知症の母がひとりで暮らしている家で起こった、水道管の凍結。当然、水は使えません。こんなときに限って、わたしは東京にいました。事の顛末をお話しして、最後に認知症介護に役立ちそうなグッズをご紹介します!

水道管の凍結に気づいたヘルパーさん

最初に水道管の凍結に気づいたのは、ヘルパーさんでした。

東京に居たわたしに、盛岡のヘルパーさんから連絡が入ったのですが、「水道管凍結」の言葉だけで、いろいろなことが頭を駆け巡りました。

まず、水道管が凍結した理由が分かりません。実家は水道管凍結防止ヒーターがついていて、遠距離介護を続けて8年、1度も凍結したことがありません。

次に、母の生活です。

認知症でひとり暮らし、しかも水が使えないとなると、お薬が飲めない、食事ができない、顔を洗えないなど、生活のすべてがストップしてしまいます。

これまでの遠距離介護で、様々なトラブルを経験してきました。電気がつかない、テレビが壊れた、牛乳の契約をした・・・その中でも、今回のトラブルはわたしの中でランクA(最上級)に相当します。

ランクAであっても、離れているので、やれることは限られます。冷静に対処しよう!と思ったとき、ヘルパーさんのすごさにふと気づいたのです。

そもそもうちの訪問介護は、燃えるゴミ捨て、目薬さし、デイの送り出し、買い物なので、水道を使わずに介護が完結します。それなのに、水道管の凍結に気づくなんて、すごすぎると!

母が、「水が出ない」とヘルパーさんに言った可能性もありますが、わたしに電話もしてきませんでしたし、とにかくヘルパーさんのファインプレイで、水道管の凍結に気づきました。

ヘルパーさんが来てくれなかったら、母は水のない生活を何日も続け、そして・・・想像するだけで恐ろしい、水道管の凍結です。凍るはずのない水道管は、なぜ凍ってしまったのでしょう?

水道管が凍結した理由を推測した

わたしは水道管凍結防止ヒーターの仕組みをよく知らないのですが、凍結した理由はなんとなく推測できました。母は、水道管凍結防止ヒーターとつながっているスイッチを、誤って切ってしまったのではないかと。

そこで、ヘルパーさんにそのスイッチを確認してもらったところ、やはりオフになっていました。

ヘルパーさんにスイッチをオンにしてもらい、わたしが数時間後に解凍できたところで母に電話をして、水道が出たかどうか確認することにしました。

夕方になって、母に電話で確認したところ、まだ水は出ないと言われてしまいました。

あれ?間違っていたかな??

わたしが予想したスイッチは、台所の水道管と連動していませんでした。水が出ないまま、認知症の母がひとりで一晩過ごすのかと思ったら、さすがにゾッとしました。

しかし、不幸中の幸い!水道管の凍結は台所のみで、お風呂場の水道管は凍結していませんでした。ヘルパーさんが押したスイッチは、お風呂場のほうだったのです。

母には水を使いたかったら、お風呂場の水を使うように伝え(←伝えても認知症なので、すぐ忘れるのですが)、翌朝業者が来ると伝えて、あとは寝て待つしかありませんでした。

途中、岩手に居る妹を緊急派遣しようかとも考えましたが、水道管の凍結は業者が来るまでは、どうにもなりません。いつも以上に、東京のスマホから、岩手の母の姿をカメラ越しに観察し続けました。

途中、ケアマネさんも心配してくださり、結局、翌朝になって業者が家に来ました。

凍結防止ヒーターがあるのに凍結した理由

台所の水道管が凍結した理由は、わたしが予想していたスイッチではなく、別なスイッチを母が誤って切ったため、水道管が凍結してしまったようです。その汚いスイッチの写真がこちら。

台所にある水道管凍結防止スイッチ(一番上がオフになっていた)

業者とは電話のやりとりをして、作業の様子は見守りカメラを使って、東京で見ました。

業者の作業が終わり、無事水が出たことを確認。ホッとしたのですが、次は支払い問題です。財布はどこだどこだと探し始め、現金払いはできそうにありません。

業者の方に銀行振込で対応できるか聞いたところOKだったので、東京から岩手の銀行に7,700円を振り込みました。時間にして24時間の出来事でしたが、とても長く感じられ、ヘルパーさんのおかげで困難を乗り越えられました。

認知症介護にも使えるスイッチカバー

今回の件のように、認知症の人が絶対に切ってはいけないスイッチをオフにしてしまうこと、ありませんか?

実家には、絶対に切ってはならない2つのスイッチがあることが分かりました。そこでAmazonを探して、ベストセラー1位だったスイッチカバー(5個入り 402円)を購入し、母がスイッチをオフできないようにしました。その商品写真がこちらです。

uxcell スイッチカバー
開封直後のスイッチカバー
uxcell スイッチカバー
袋から取り出したスイッチカバー

カバーに接着剤やテープがついてないので、わたしは瞬間接着剤でがっちりとくっつけました。カバー部分はやわらかい素材でできているので、グッと押し込めばスイッチのオンオフはできます。でもうちの母は押し込めないので、スイッチを触ることはできません。

uxcell スイッチカバー
スイッチカバー単体を別角度から
スイッチカバーを取り付け、完成

スイッチカバーに強力な両面テープでもついていれば、もっと簡単に取り付けられるのですが、意外と接着させるのに手間がかかります。それ以外は問題ないので、今後は水道管が凍結することはないと思います。

認知症の人に触って欲しくないスイッチがあったら、スイッチカバーでプロテクトしてください。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US

介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。認知症の祖母(要介護3)と母(要介護2)のW遠距離介護からスタート、悪性リンパ腫の父(要介護5)の在宅介護も経験。東京と岩手を年間約20往復、遠距離在宅介護歴8年目の現役介護者。NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで介護の模様やブログが紹介される。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか