音声配信voicyのほうで話したのですが、デジタル日めくりカレンダーを開発している、東京・大森にあるアデッソ株式会社を訪問してきました。
わたしが10年前から認知症介護にデジタル日めくりカレンダーがいいとブログ、書籍、週刊誌の取材などで繰り返し発信していたものを見つけてくださって、お声掛け頂きました。
今回はその訪問の最後に頂いた、うちでは使っていなかったデジタル日めくりカレンダーを実家に設置したときの、認知症の母の反応の話です。
会社訪問で話したこと
わたしがデジタル日めくりカレンダーを認知症介護に使い始めた経緯とか、途中からなぜアデッソさん推しになったのか(ブログを検索すると、別のメーカーのカレンダーが出てくる)について話しました。
またこんな商品があったらいい!という、介護者目線、ユーザー目線で好き勝手に伝えてきました。わたしは商品開発の経験も、在庫管理の経験も、倉庫管理の経験もあります。だからビジネスとして考えて利益は出るのだろうかとつい考えてしまうのですが、今は介護者なので。
それで帰り際によかったらこれを使ってくださいと頂いた時計が、こちらです。
今まで使っていたカレンダーとの違い
わたしのブログで紹介したこちらのデジタル日めくりカレンダーは、介護者や高齢者に大好評です。わが家でも使い倒していたのですが、母の認知症が重度まで進行して、こんなカスタマイズをしました。
母は時刻が5:57:00だったとすると、ごー、ごー、なな、ゼロぜロって何なの?と言います。時計と認識せず、ただの数字として読んでしまうのです。テレビの左上に表示される時間はギリギリ理解できる日もありますが、秒まで入るとダメです。
さらにデジタル日めくりカレンダーには、月日、曜日表示もあります。認知症の母には数字がいっぱいで、混乱するようなのです。それでわたしが白いビニールテープを貼って、時間を隠して日付だけにして混乱しないように使っていました。
で今回頂いたものは何ができるかというとそう、時計をOFFにできるのです。まさにうちのために開発したんじゃないかと思える、ナイスアイデア商品です。
写真を見比べると分かりますが、今まで使っていたものよりも月表示が大きく、曜日も大きくされるようになったので、母は再びカレンダーを読めるようになりました。ただ曜日をつき、ひ、みずなどと読む日もしょっちゅうなので、認知症的にはかなり怪しいと言えば怪しいです。
ということで、わが家ではこちらの商品を使わせて頂くことにしました。
音声配信voicyの最新回は、名刺にまつわるエピソードです。
今日もしれっと、しれっと。
はじめまして。
コメント失礼します。
不躾で申し訳ないのですが、こちらでお知恵や情報をいただけたらと思いコメントを失礼します。
遠距離の人工透析中の母(73歳)が、認知症疑いで母の主治医から娘の私に電話があったのが2週間前、
正直、聞いた時は寝耳に水の状態で、そこから母の周りの人たちから情報を集めたりで工藤さんの本を読んでみたりしております。
こちらのブログにもそうやってたどりつきました。
介護保険の申請を既に地域包括センターの方がしており、実際に依頼したのは私の姉(母と同居)ですが現在姉は精神的な病気で長期入院中、何かあった時の連絡先は私と隣町に住む親族という状況です。
介護保険申請に伴う自宅での面談が10月の初めにあるそうで、包括センターの方の話だと、立ち合いは必要ないとのことでしたが、やはり状況をまずは私も把握しておきたく、帰省して立ち会いしようと考えています。
母の状態としては投薬をわすれてほぼ飲んでない、車の運転はできる、足腰も割としっかりしている、受け答えも穏やかにできる(ただし、すぐ忘れるので頼まれたことは一歩ずつしかできていない、誰と何について会話をしたのかはっきり覚えていない)状態です。
ここ10年で3回ほどしか帰省しておらず、私が立ち会って何かなるのかと問われると甚だ疑問なのですが、
介護認定の訪問者の参考になるようなポイントというものがあるのでしょうか?
以前と違って、ゴミを溜め込んで捨てられないようだとか、生活面で家族ならではの伝えられることがあれば参考になるかなと思うのですが…。
素人なものですから、どこが認定の判断材料になったりというのが分かりません。
また私自身も今後注意するポイントが少しでも分かれば、と思います。
母が安全に暮らせ、困ったらすぐに助けが入れるような見守りができる体制を作らなければと考えております。
くーまんさま
コメントありがとうございます!
わたしの本を読んでくださったということで、このご質問は親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)の46ページから49ページに書きました。もしお持ちでしたら、ここを読んで頂けると、まさに回答になるかと思います。
帰省回数が少なかったとしても、調査員の質問への答えが明らかに間違っている場合は訂正できるような気がします。例えば薬はちゃんと飲めていますかと質問されて、お母さまはおそらく飲んでいると答えると思います。他の質問もすべてできる、やれると答えてしまい、それを調査員が信じてしまったら本当の介護度にならないので、一緒に同席することをお勧めします。