タンスが認知症の母に向かって倒れてきた!意外な理由と対策

訪問リハビリの作業療法士さんが来る、1時間前に起きた事件です。寝室のタンスが、母に向かって倒れてきました!なぜ、そんなことになってしまったのでしょう?

母の便失禁で大騒ぎ

タンスが倒れた日まで便失禁が4日続いていて、今日は大丈夫かと思っていたら、母がトイレで騒ぎ始めました。これで5日連続が確定したので、母を寝室まで連れて行って、新しいリハパンとズボンの履き替えをお願いしました。

そしたら母のお尻に便が残っていたようで、その状態のまま寝室の椅子のクッションの上に座ってしまい、クッションカバーに便がベットリ。量が多く、ニオイもきつかったので、わたしはマスクとビニール手袋をして、すぐに洗濯して復旧しようと動きました。

こういう時は外の水洗い場で一旦便を落とし、次に洗面器に花王の消臭ストロングを入れてつけ置き洗いをすれば、だいたいキレイになります。訪問リハビリまで、残り45分。つけ置き洗いのあと、便のニオイが充満していたので、寝室や居間の窓を開けまくりました。

寝室に居た母が大声で「ちょっとーー!」

すると、寝室に居た母が「ちょっとーー!」と大声を上げました。

何事かと思って寝室に戻ったら、タンスが傾き、今にも倒れそうになっていたのです。母は倒れてきたタンスを自分の体で押し戻して無事でしたが、下の写真の状態でした。

こんな感じでタンスが傾いていた

東日本大震災でも倒れなかったタンスが、なぜ倒れてしまったのでしょう? 

認知症が原因でタンスが倒れた?

わたしは母に新しいリハパンを渡したのですが、ズボンは自分で探せるだろうと思って何も準備しませんでした。そしたら母がタンスの引き出しを、あろうことか全段開けてしまったため、引き出しと引き出しに入っていた衣類の重みで、タンスが前に倒れてしまったのです。

とはいえ写真のとおり、一番下の引き出しが支えになったおかげで、完全に倒れたわけではありません。力のない母がタンスを押し戻せたのも、一番下の段がストッパーになってくれたからだと思います。

実はこれまで立ち上がりに時間のかかる母が、このタンスの引き出しを出して手すりのようにして立ち上がるシーンを何度も見てきました。それだけ体重をかけても倒れないタンスだからと安心していたのですが、引き出しと衣類の重みには耐えられなかったようです。

二度とタンスが倒れないようしっかり対策

わたしが居る時で良かったと思ってゾッとしたのですが、2日後に帰京の予定でした。翌日中に対策しないと、わたしが不在の時にまた母がタンスを倒してしまうかもしれません。

思いついたのは、耐震対策でした。早速ホームセンターへ行き、耐震グッズを探しました。L字型の金具でタンスを止めようかと思ったのですが、タンスのうしろに襖が通るので、使えません。結局どうしたかというと、下の写真のようにしました。

ビス止めタイプでタンスを吊ることに
設置後の写真

これでタンスが倒れる心配はなくなりました。タンスを全段開けてしまった理由ですが、どうやら母はズボンが分からなかったようです。

以前ジャンバーを手に持って、ズボンズボンと言ってた日がありました。おそらくこの日も、タンスの中にあったズボンを認識できなかったのかもしれません。またわたしが便の処理で慌てていたので、母も一緒に慌てたのだと思います。

タンスは、結構簡単に前に傾いてしまうようですね。認知症の人が目的の衣類を見つけられずに、引き出しを全部開けてしまう可能性はあると思うので、気になる方はこうした対策をしてくださいね。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか