長年、認知症介護で使ってきたスマートスピーカーの役割が減った

わが家で認知症介護にスマートスピーカーを使い始めたのが、2019年。きっかけは冷蔵庫を購入した際、今なら2000円で購入できると店員さんに言われて、試しに購入しました。その時の記事が、こちら。

スマートスピーカー
2025年になり、母の認知症も重度まで進行。使用頻度は激減したものの、今も使っています。なぜ使わなくなったのか、かろうじて使っている機能とは?

スマートスピーカー

認知症介護に活用!スマートスピーカーの使い道

実家で使っているスマートスピーカーは、Google home mini。現在はGoogle Nest Miniとして、販売されています。東京の家で使っているのは、Amazon Echo Show5。エコーショーは、デスク回りでおしゃれな時計として使っている方のマネをしました。

時計として使うには若干お高めですが、たまにラジオを聴いています。母のためには一切使っていないので、Google home miniの話に戻します。

認知症介護の主な使い道としては、予定を母に知らせるために使っていました。

  • 「今日はデイサービスへ行く日です」
  • 「ヘルパーさんが〇時に来ます、部屋で待っててください」
  • 「●時に訪問リハビリのAさんが来ます」
  • 「今日は予定はありません、家でゆっくりしていてください」

いちいち電話で母に知らせるのは面倒ですし、それが1日に何回もあると大変です。曜日と日時を設定して、言葉をテキスト入力しておくと、違和感のない流れるような音声で母に伝えてくれていました。

母はスマートスピーカーの言葉を信じて、行動してくれていたのでめちゃくちゃ重宝しました。
しかし認知症は重度まで進行。言葉を受け止める日より、スルーする日が圧倒的に多くなってしまったので、母に予定を知らせる設定は消しました。

今でも現役で使っている設定は、この2つ。

  • 「今は夜の7時30分です、夜です」
  • 「明日はでかける日です、早く寝ましょう」

夜を知らせるのは、母が朝と勘違いして外出しようとするからです。朝か夜か分からなくなるので、助かってます。その過去記事はこちら。

そして早く寝ましょうは、何度もスルーされますがたまに効果があるのでそのままにしています。

最近、母がこのスマートスピーカーの位置を頻繁に変えるようになり、その都度音量が変わります。実家に帰ると最大音量になっている日もあるので、こちらも隠すつもりでいます。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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