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うちの認知症の症状と同じ!「リスのもの忘れ習性」とは?

リスのもの忘れ

リス好きのうちの奥さまから、リスの面白い習性を聞き、

「これ、うちの母にそっくりだな」

と思ったので、記事にしてみました。

リスのもの忘れ

リスのもの忘れ

岐阜県の研修センターのブログより、リスの習性を引用します。

リスは冬に備え、たくさんの木の実を採っては土の中に埋めるそうです。1ヶ所にまとめて埋めるのではなく、何ヶ所にも散らばって埋めます。ある種の 危機管理としてはいい方法なのでしょうが、あまりにいくつにも散らすため、ときどきどこに埋めたのか忘れることもあるようです。

地上の生物の変化は、進化論によって説明されていますが、その原則は「適者生存」です。どこに何を埋めたのかちゃんとわかっている頭のいいリスがいなくて、ときどきもの忘れをするリスが生存しているのはちょっと不自然に思えます。

ところが、リスがときどき埋めた木の実の場所を忘れることにより、新しい木の芽が生えるのです。もしリスの頭がよすぎたら、木の実は全部食べられて しまい、次世代の木が育たなくなるので木もリスも絶えてしまうことになります。リスのもの忘れにはそれなりの意味があるようです。
引用元: http://gifu-shinko.jp/blog/?p=460

この記事は、人間もリスと同じように思わぬミスをすることがあり、それは生物学的にプログラミングされているんじゃないかと。順調にいっている時ほど変えようという発想は生まれない、ミスをすることで改善しようというきっかけをもらっているという、ステキなお話です。

母の場合

母は木の実ではなく、お金を分散して置くという習性?があります。例えば3万円持っていたら、1万円は財布の中、1万円は引出の中、1万円はポーチの中に入れます。海外旅行に行った時に、こういう事する方いますよね?認知症とは関係なく、このように管理する方は多いかもしれません。

そうする事でもし財布を落としても、ダメージが小さくて済むと考えていて、母なりに危機管理ができています。

なぜ、リスの話を引用しているかというと・・・

リス同様、母も1万円の置き場所を忘れます・・・認知症なので。危機管理のつもりが、逆に危機を生むという事になっています。モノ探しの時間が増えるし、もの盗られ妄想を発動させる原因にもなります。

忘れても木の実は成長するのでいいのですが、1万円は成長してくれずにただなくなるだけ。リスの習性どおりならば、利子がつくはずなんですけどね(笑)

ただ・・・

こういうお金のリスク意識を持てている事は褒めるべき事なので、分散する意識があるうちはいい事なんだろうな~と思うようにしています。お金が出てくると、へそくり感といいますか、妙にお得感もありますしね(笑)

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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