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認知症の母のオムツの洗濯を阻止するために洗濯機をベビーガードでロックした話

前回、認知症の母に常時リハパンを履いてもらう話をかきました。

それに伴い、洗濯機をロックすることにしました。その理由とは?

ベビーガードで洗濯機をロックした

母はリハパンを普通のパンツと思っていて、失禁したあとにしれっと洗濯機に入れます。そのまま洗剤を入れて洗濯機を回すことがあり、洗濯槽と洗濯物には透明な吸水ポリマーがびっしり。

2015年8月に撮影した尿パッドを洗濯して出てきた吸水ポリマー

何十年も洗濯をしてきた母。どんなに認知症が進行しても、洗濯の習慣はしっかり残っています。できることは最期までやってもらう思いで母に洗濯をお願いし、何度も尿パッドを洗われ、洗濯槽の掃除を10年近く続けてきましたが、オムツやリハパンはポリマーの量が違います。

洗濯のやり直しに2時間以上時間を取られる地獄が待っているのは、わたしだけではありません。ヘルパーさんに洗濯をお願いするようになり、1時間しかいないヘルパーさんが洗濯機を開けて、ポリマーまみれだったら洗濯は諦めるしかないのです。

今までは貼り紙をしたり、口頭で言ったりすれば理解してもらえる時期もありました。しかし認知症が重度まで進んだ今は、何を言ってもダメです。ベビーロックは正直気が進まないのですが、住み慣れた家で介護を続けていくためにはやむを得ません。

Amazonで、赤ちゃんのいたずら防止用のベビーガードを購入しました。1680円で8本も入ってました。これを洗濯機のふたと本体に貼り付けます。

鍵タイプと悩んだのですが、母は手が不自由でこのロックを外せないと思ったのと、ヘルパーさんとのやりとりで鍵を紛失すると思い、つまんでロックを解除するタイプにしました。

購入したベビーガード
洗濯機をベビーガードでロック

両面テープで貼りつけ、1時間程度待って完成です。ロックをしてから母は、洗濯機の中にリハパンを入れることはなくなりましたし、もちろん洗濯もしていません。

洗濯物が見える洗濯かごに変更

さらに洗濯機の隣にある洗濯かごも新しくしました。なぜ新しくしたかというと、前の洗濯かごは中が見えないタイプで、母がお風呂場で便失禁したあとトイレットペーパーで拭いて、それを洗濯かごに入れ、しばらく気づかないことがありました。

白い洗濯かごの中に何でも放り込んでしまう

わたしもかごの中までよく見ていなかったので、気づいたときは地獄絵図。汚れたパンツを隠す方は多くいますが、あの感覚なんだと思います。そうならないよう、メッシュタイプの洗濯かごをAmazonで5500円で購入しました。

メッシュの洗濯かごにして、ゴミを入れないようにする

介護の洗濯環境を改善したらラクになった!

今まで母は、失禁で汚れた洗濯物(オムツや尿パッドも含む)を洗濯機の中に放りこんでいました。さらにトイレットペーパーをポケットにたたんで入れて持ち歩く習慣のある母は、ひとりの時はそのまま洗濯していた時期もあります。

ポリマーや紙くずが洗濯物につかないだけで、介護はだいぶラクになりました。ただロックを使うということは、母が自分で洗濯する機会を奪うのと同じです。でも10年以上、ポリマーとトイレットペーパーに翻弄されながら介護してきたし、ギリギリまで母に洗濯をやってもらったので、これでよしとしましょう。

音声配信voicyの最新回は、NHKスペシャルを見た感想です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離「在宅」介護を、10年以上続けられている理由のひとつが道具です。わたしが使ってきた道具を中心に、介護保険の杖や介護ベッドなど福祉用具も含め、介護者の皆さんがラクになる環境を実現するための本になっています。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

吸水パッドに気づかず洗濯してしまっても、かなりショックです。。 
ポリマーは塩を洗濯機に入れて洗うと、大体溶けてしまいますよ。そのあとで、再度水だけで回さないと洗濯機を傷めますけどね。
もしご存知ないようでしたら、お試しください。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(79歳・要介護3)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて11年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか