在宅介護している人なら新型コロナ離婚やDVの理由が分かると思う

ケンカ

新型コロナウイルスによる在宅勤務や外出自粛で、家に居る時間が増えました。

そのことで、新型コロナ離婚や家庭内暴力が増えたというニュースも見るようになりました。DV被害者や加害者の更生を支援する団体の代表はこう言ってます。

一日中、家族が同じ空間にいることでDVが増えている。不安やストレスを家族に向けるケースが多く、生命の危険を感じるような切迫した相談もあった。地域の窓口や民間団体、警察にためらわずに相談してほしい

引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012393691000.html

このニュースを見て、在宅介護経験者なら思い当たる節があると思います。

「これって、在宅介護を24時間365日している人が起こす、介護虐待と同じ構図だ」と。

コロナの影響による離婚や家庭内暴力の原因を左側、介護虐待の原因となるものを右側に書いて比較してみました。

  • 夫婦間の家事役割分担でもめる ⇔ 介護を誰がやるかでもめる
  • 仕事がなくなり、収入が減る ⇔ 介護離職して、収入を失う
  • 外出自粛により、家にこもる ⇔ 介護をひとりで抱え込み、社会から孤立する
  • 家族との距離感が近すぎて息がつまる ⇔ 要介護者と介護者が常に一緒でイライラする

人は程よい距離感を保っていないとダメなのかも

一緒に居る時間が長くなっている両親、夫や妻、子どもにイライラするのは、程よい距離感を保てないからだと思います。近すぎるがゆえに、逃げ場もなくぶつかってしまうのではないかと。

職場や学校、デイサービスやショートステイなど、家の外に出るという行為は、家族間の程よい距離感を保つために大切だということを、痛感されている方は多いと思います。

誰の力も借りずに在宅介護を続けている方は、コロナに関係なくこの状況に陥りやすいと言えます。ここに第三者である訪問介護や訪問看護が来てくれたら、少しは中和されるはずです。

このコロナで家で引きこもっている状況の中で、友人や職場の同僚が家に遊びに来てくれたら、どれだけ救われることか。でもそれもかなわない今と、ひとりで介護する状況は似ています。

在宅介護において介護保険サービスを使ったり、第三者を家に入れたりすることはとても大切だということを、コロナ離婚やコロナ家庭内暴力で改めて気づかされます。

リアルな世界でのコミュニケーションの大切さを思い知らされた今、アフターコロナにおいてより良い介護に生かされて欲しいと思います。

今日もしれっと、しれっと。

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2件のコメント

いつも拝読しています。
今日の朝日新聞夕刊にくどひろさんのことが掲載されていましたね。
あらためて勇気づけられ、感謝です。
今後とも宜しくお願いいたします。

ふくいさま

夕刊で見つけて頂き、ありがとうございます!
コロナの影響は、遠距離介護にも出ています。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。2012年から岩手でひとり暮らしをする認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。
音声配信Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか