母の身体障害者手帳の手続きを始めた話

正直なところもっと早いタイミングで取得してもよかったのですが、先週母の身体障害者手帳手続きのために、盛岡市役所へ行ってきました。東京に1か月滞在中に進めていた手続きのひとつが、こちらです。なぜ急に申請しようと思ったのでしょう?

身体障害者手帳の手続きを進めなかった理由

今まで身体障害者手帳の取得をしなかった理由は、65歳以上の場合介護保険が優先されるからです。要支援1からスタートした母は順調に、要介護1、2、3と介護度が上がっています。

それでも介護保険の限度額内でなんとかなっていたので、手帳にあまり必要性を感じていませんでした。また身体障害者手帳で受けられるサービスが、市区町村ごとに違いますがNHK放送受信料の減免、運賃の割引などがあります。

最近になって通院でタクシーを頻繁に利用するようになったので、割引を使うつもりです。これはメインの理由ではありません。

わが家の方針としていけるところまで在宅介護で粘ろうと考えているので、このままいくと介護保険サービスだけではどうにもならない時期がやってくる可能性があります。まだ要介護4、要介護5が残っていますが、いずれ介護保険サービスだけでは時間が足りなくなる可能性もあるので、早めにとっておこうと動きました。

身体障害者手帳取得までの流れ

まず障害者手帳取得に必要な診断書をもらいに、市の障害福祉課まで行ってきました。母は難病のシャルコー・マリー・トゥース病の取得で、手足の肢体不自由の申請です。

その診断書をかかりつけ医に渡したところ、かかりつけ医の指示に基づいて作業療法士さんが自宅に来まして、それで母の身体状況を細かくチェックしてきました。わたしはどんなことをやるのか、見守りカメラでその様子を確認。暗号のように聞こえましたが、可動域を調べてました。

作業療法士さんの質問に答える母の答えがおかしかったので、わたしが東京から電話をして、直接作業療法士さんと話しました。母はひとりでは歩けませんし、手足に筋萎縮もあります。壁にもたれないとまっすぐ立っていられません。いつもの状況を正確に伝えました。

出来上がった医師の診断書と母の写真を持って市役所に行き、簡単な申請書に記入して手続きは完了。うまくいけば1か月~1.5か月後には発行されるとのこと。また発行されたときには、説明を40分すると言われました。しっかり説明されるようです。

身体障害者手帳には1級(最重度)から6級(軽度)まであり、おそらく母は2級になるのではと思います。

実はこの話は自分の本『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』にも書いたのですが、あくまで認知症の方の手帳について書きました。今後身体障害者手帳をどう活用するかについて書いていこうと思っています。カテゴリではなく、タグ『身体障害者手帳』でまとめます。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか